東京外国語大学教授 伊勢崎賢治 改憲は多角的視野で
<2018年6月9日号> 自民党は今年3月、憲法に自衛隊の存在を明記することを主眼とする改憲案を党大会で採択した。9条の戦力不保持の条項は残しつつ、自衛隊保持を明記する方針だ。伊勢崎賢治・東京外国語大学教授に聞いた。 ──改憲案をめぐり与野党に隔たりがあります。 9条をそのまま維持し自衛隊を明記する条文の最終案はまだわからないが、英訳すると大混乱になる。9条2項で保持を禁ずる「戦力」の公式英訳は「forces」 で、自衛隊は「self-defense forces」。つまり、保持しないはずのforces(戦力)と保持するforces(自衛隊)が混在することになる。
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