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川俣のトンネル工事写真集に 技術者の誇り追う

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福島民報

 国内外で活躍する写真家の山崎エリナさん(神戸市出身)が川俣町の一一四号国道・泡吹地(あわふくじ)トンネル(二〇三メートル)の工事現場に密着した写真集「トンネル誕生」がグッドブックスから発刊された。山崎さんが県内の建設現場で撮影した写真集は二冊目。「技術者の使命感と、かっこよさを知ってほしい」と願う。  二〇一八(平成三十)年二月から二〇一九年八月まで約一年半かけて撮影した。十数回にわたり、東京から足を運んだ。現場監督が施工起点の平面図を確認するシーンから始まる。掘削開始前の山の斜面、坑口部分の木々伐採、安全祈願など準備段階から撮影。掘削、貫通、コンクリート打設など徐々にトンネルが形作られる過程を丹念に追っている。  危険と隣り合わせの現場で、住民の利便性向上のため懸命に作業する技術者の誇り高さや人間味あふれる姿を活写している。貫通し光が差し込む坑内、トンネルを覆う防水シートの輝きなど、光と影が織りなす厳かな現場の雰囲気を伝えている。

 山崎さんは世界を飛び回り、そこに暮らす人たちの心象風景撮影を得意とする。工事現場を初めて撮影したのは、友人を通じて寿建設(福島市)の森崎英五朗社長と出会ってから。同社の工事現場に密着して昨年、写真集「インフラメンテナンス」を発刊。反響の大きさに驚いた。  制作には日本トンネル専門工事業協会が協力した。協会広報担当の森崎社長は「写真集を通じて多くの人がトンネルに興味を持ち、建設業界に進む人が増えるきっかけになれば」と期待を寄せる。  定価は二千四百二十円(税込み)。県内の書店でも扱っている。    ◇   ◇   山崎さんは今年四~五月にフランス・パリの写真展でインフラメンテナンスの写真を展示予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で二〇二一年三月に延期となった。三月の写真展に出展し、今回の作品などを展示する計画。

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