レヴォーグベースの国内専用都会派モデル「スバル・レヴォーグ レイバック」【最新国産SUV 車種別解説 SUBARU LEVORG LAYBACK】
都会派SUVとしての存在感を明確に形にした「スバル・レヴォーグ レイバック」。洗練されたエクステリアの中にもスポーツワゴンのテイストが継承された点に注目だ。ボクサーエンジンの搭載と新世代アイサイトなど装備は最先端でまとめ上げ、快適な操縦性と居住性は日本の都市部でもストレスなく寄り添ってくれる。 REPORT:青山尚暉(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:花乃衣美優充実装備で先進機能も最先端 柔軟な乗り味と静粛性は特筆 【写真】スバル レヴォーグ レイバックの詳細を見る 最新のD型レヴォーグをクロスオーバー化し、国内専用車としたのがレイバック。レヴォーグとは違い、1.8l DOHC直噴ターボ"DIT〞+リニアトロニック+AWD、アイサイトXを標準装備する「リミテッドEX」の1グレードのみの展開。専用エクステリアが与えられ、足まわりはスバル最上と言っていい乗り心地を実現したクロストレックのものを採用する(ファルケンのオールシーズンタイヤを含む)。 エクステリア 最低地上高はレヴォーグの145mmに対して本格SUVに匹敵する200mm。とはいえ、AWDにしてエクステリアの控えめなクロスオーバー化とXモードをもたないことからもわかるように、都会派SUVというキャラクターなのがレイバックだ。パッケージ、インテリアは基本的にステーションワゴンのレヴォーグそのもの。 乗降性 しかしD型レヴォーグ同様、進化したデジタルマルチビューモニター、ハーマンカードンサウンドシステム、リモートエアコン機能を追加したSUBARU STARLINK、Apple CarPlay、地図アプリ情報の表示機能を備えた12.3インチのフル液晶メーター、表示画面を拡張したAndroidAuto対応の11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイなどを採用。ちなみに前席シートサイドのサポート部分はレヴォーグより低めに設定。それは着座位置が高まったことへの配慮である。 インストルメントパネル ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイト、アイサイトセーフティプラス、そして渋滞時ハンズオフドライブ、アクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御などの高機能をもつアイサイトXが標準装備されたレイバックを走らせれば、まずはレヴォーグのスポーティなタッチとは別物の乗り心地の良さに感動させられる。クロストレックに対してサスストロークを増したこともあって、具体的にはしっかりとしていながら、路面を問わない身体に優しいフラットかつ快適無比な、段差の乗り越えをフワピタにこなす、それこそ欧州の上級サルーンを思わせる快適感が実現されているのだ。 居住性 そして走行中の車内の静かさも特筆点。水平対向エンジンのノイズ、振動、ロードノイズの遮断が見事で、これまた上級サルーン並みの車内の静かさが確保されている。クロストレック同様に、225/55R18サイズのオールシーズンタイヤは開発陣も驚く想定外の仕上がりの良さが効いて、前後席の会話明瞭度はスバルトップレベル。さらに車内の静粛性に貢献している理由のひとつがハーマンカードンサウンドシステムの標準装備。そのサウンド、リスニング環境を最大限に引き出すため、車内の静粛性を非搭載車に対して一段と高めている仕様、グレードなのだ。 うれしい装備 月間販売台数 1214台 (23年11月~24年2月平均値) 現行型発表 23年10月 WLTCモード燃費 13.6 km/l ラゲッジルーム 動力性能はおおらかにしてトルキー。意のままに加速してくれる。操縦安定性も見事で、ステアリングはスムーズかつ路面からのインフォメーションに不足なく、終始スッキリとした操縦感覚を示す。山道、高カーブでも最低地上高200mmを感じさせないハイレベルな安定性を披露。パドルシフトの装備もあり、あらゆる場面でのストレスフリーな走りやすさ、快適感はもう抜群である。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.158「2024-2025国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/158/
MotorFan編集部