ヒゲダン『Pretender』最初はサビが違った! YOASOBI・Ayaseが、小笹大輔に楽曲制作の裏話を聞く
J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい“音楽をつくるクリエイターが“WOW“と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。 【画像】ヒゲダン、メンバー全員でポーズ 2020年12月のマンスリープレゼンターはYOASOBIのAyase。12月11日(金)のオンエアでは、Official髭男dism(略称:ヒゲダン)の小笹大輔(Gt./Cho.)がゲストに登場。ここでは、10代の頃に聴いていた音楽や影響を受けた楽曲、Official髭男dism『Pretender』の誕生秘話を語った部分を紹介する。
ルーツには激しい音楽もある。ヒゲダンが生み出すJ-POPとのバランスは?
数カ月前にAyaseと小笹は友人ギタリストの紹介で初対面して意気投合。そこから、LINEを送り合うなどの親交がある。 まずは小笹が10代に聴いていた音楽の話題になった。 小笹:パンクとかハードロック、メタルにすごく傾倒していましたね。一番聴いたバンドは、海外だとFall Out Boyで、日本だとHi-STANDARD。TOTALFATも僕の地元に何度もツアーで通ってくれて、楽曲も人も大好きで、ずっと聴いてましたね。ギタリストって早弾きできるのが偉いみたいな時期が一回来ちゃうんですけど、そういうテクニカル系で言うとMr. Bigを一番聴いてたかな。 Ayase:ヒゲダンはJ-POPとかポップスをうまくやっているけど、もっと早弾きを出していきたいとか、もっとパンクな感じを出していきたいってなっていかないの? 小笹:そもそもヒゲダンのメイン作曲者である、さとっちゃん(藤原 聡)もメタルとか大好きなのよ。Slipknotも好きだし、もともと僕とさとっちゃんが意気投合したきっかけって、Children of Bodomなの。 Ayase:そうなの!? 小笹:あれから始まったりはしているんだけど、それにハマっていたのは10代の頃の話で、0歳から9歳まではヒゲダンのメンバーは共通してJ-POPを聴いてた。僕だったら松任谷由実さんとか、KANさんとか、スピッツ、Mr.Children、aikoさんとか、それがもとにあって、自分たちが音楽をやるってなったら、興味があるのはそういうポップスのほうで。でも、たまにアルバムとかライブになると、パンクなメロとか、激しめな面を出していく今のバランスがすごく気に入っているというか、上手にやれていると思っています。 Ayaseは小笹の音楽遍歴に共感する部分があるという。 Ayase:僕も小学生のときはJ-POPを一番聴いていて、中学生になってマキシマム ザ ホルモンとかが入口になってからは、ハードコアのほうにいったので、海外のハードコアのバンドとかメタルコアのバンドを聴きまくって今に至る……ってだいぶ端折り過ぎてるけど(笑)、僕も近しいところがあるかもしれないですね。 小笹がギターに目覚めたのは、中学1年生のとき。兄と一緒にギターを買ったことがきっかけだったという。 小笹:ギターを始めた頃、Hi-STANDARDとかHawaiian6、locofrank、Green Day、The OffspringとかのMDが家に来て、黒船襲来というか、「これカッコいいな」と思って、楽器と音楽、バンドが一気に自分の中に入り込んで、のめり込んでいきましたね。 Ayase:なるほど。よくあるモテたくてギターを始めるとかではなく、わりと無邪気にお兄ちゃんきっかけでギターが始まったんだね。 小笹:そう。あとからよこしまな思いは出てきたけどね(笑)。女の子の前でギターを弾きたいなとか、妄想はずっとしてた(笑)。