【プレビュー】主力CB二人不在の緊急事態を跳ね除けられるか。中国戦は勝利とともに内容の向上が求められる試合に|日本代表
【日本代表・プレビュー】日本代表は27日、カタールW杯アジア最終予選で中国代表と対戦する。ここまでグループリーグ2位につける日本代表としては、勝利して次戦に待つサウジアラビアとの天王山につなげたい一戦となる。
ここまで6試合を終えて4勝2敗。グループBの2位につける日本は、1月、2月とホーム2連戦を迎える。首位のサウジアラビアにプレッシャーをかけ、3位のオーストラリアを突き放すことができるか。注目の一戦だ。 ただ、今回の日本代表にはネガティブな要素も多い。チームを牽引してきた主将の吉田麻也が怪我のために欠場。加えて、ディフェンスラインの中心として奮闘してきたDF冨安健洋、前回の最終予選で違いを見せたMF三笘薫も怪我で招集外に。特に最終ラインの二人が欠場する事態は異例で、彼らの穴をいかに埋めるかが大きなポイントになる。 まず、CBのスタメンが濃厚となるのがDF板倉滉だ。今季からドイツ2部のシャルケに加入した板倉は、欧州の地でCBとして存在感のあるプレーを披露。球際の強さや最終ラインからのビルドアップに定評のあるDFは、主力二人と遜色ない力を持っていると言っても過言ではない。足りないとすれば“経験値”の部分かもしれないが、東京五輪でも数試合に出場しており、プレッシャーのかかった試合での経験はある。ここでハイパフォーマンスを残すことで、主力二人の座に食い込んでいきたいところだ。 そして、もうひと枠が誰になるか。欧州で活躍するDF植田直通は、経験値を考えるとスタメン入りに近い存在と言える。ただ、植田は今年に入って実戦でプレーしておらず、試合感が不安要素だ。一方で、追加招集だったDF中谷進之介よりDF谷口彰悟がスタメンに近いのは間違いない。日本での実績や川崎フロンターレ出身の板倉との関係性を含め、谷口を起用する可能性もあるだろう。どちらを起用するか、指揮官の采配に注目したい。 最終ラインが安定すれば、あとは攻撃面。ここ数試合、課題となっている得点力をどう改善していくかは、次のサウジアラビア戦に向けてのポイントにもなる。 目の前の試合に勝利しつつ、次につながる成果を出せるかが注目される中国戦となりそうだ。