秋田・クマ侵入の「いとく」が営業再開 買い物客続々「早期再開、ありがたい」
店舗に侵入したクマが男性従業員を襲い、丸2日居座った秋田市土崎港西3丁目の食品スーパー「いとく土崎みなと店」が7日、復旧作業を終えて営業を再開した。午前9時の開店と同時に多くの住民が訪れ、店はにぎわいを取り戻した。 【写真】クマの侵入から1週間ぶりに営業を再開した店舗=7日午前9時ごろ、秋田市 買い物客の中には、出迎えた従業員に「大変だったね」と声をかける人もいた。常連という秋田市飯島の無職斉藤厚一さん(82)は「店にクマが来るなんて夢にも思わなかった。早く営業を再開してくれて本当にありがたい」と喜んだ。 クマは11月30日に侵入し、今月2日に捕獲された。スーパーを運営する伊徳(秋田県大館市)によると、肉の加工品売り場の棚などが荒らされたものの、食い荒らされたような形跡はなかったという。店内の清掃や消毒、商品の入れ替えを施し、捕獲から5日での再開にこぎ着けた。 店には全国から応援のメールや電話が多数届いている。伊徳の工藤陽文業務本部長は「不安もあったが、お客さまがいつものように来てくれたことに感謝しかない。これからも日々の食生活に貢献していく」と語った。
河北新報