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『マイクラ ダンジョンズ』のストーリー、装備品など気になる要素を開発陣に聞く。まったく新しい『マイクラ』ユニバースを

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文:古屋陽一  いよいよ2020年5月26日の発売まであとわずかとなったXbox Game StudiosのNintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョンズ)』。同作は、全世界での販売が2億本を突破したと伝えられるモンスターソフト『Minecraft』の世界観をモチーフにしたアクションアドベンチャー。村人を救い、邪悪な村人の王を倒すために、ダンジョンを冒険していくことになる。 【この記事の画像をもっと見る】  ここでは、開発を担当するMojang Studiosのゲームディレクター、マンス・オルセン氏とエグゼクティブ プロデューサー、デイビッド・ニシャゲン氏へのメールインタビューをお伝えしよう。気になるあれやこれやに対して、丁寧にお答えいただきました。 『Minecraft』の冒険や探索の要素に焦点を当てた、まったく新しいタイトル ――『Minecraft Dungeons』に関して、「とくに深遠でもなく複雑な話でもないシンプルな物語がある」と、どこかで語られていましたが、本作の物語をもう少し詳しくお教えください。 マンス 『Minecraft Dungeons』のストーリーは付随的で、主人公であるプレイヤーがヒーローとして立ち上がり、邪悪な村人の王であるArch-Illagerに立ち向かいながら村人を救い出すというものです。本作にこのようなストーリーを設定したのはプレイヤーに対して、この世界に降り立つ理由、そして目的を用意するためです。 デイビッド 『Minecraft』はサンドボックス型のゲームであることが最大限活かされてきましたが、中にはちょっとした案内や目的が用意されることを喜ぶプレイヤーもいます。『Minecraft Dungeons』に物語を用意することで、私たちはプレイヤーに目的、目標、そして目指すべき行先を作りました。もちろん、物語のレールを逸れて冒険にいそしむという道も、プレイヤーには用意されています。別の目的地があるのにおもしろそうな場所に行くと、じつは報酬が用意されていたりします。そういった行為で満たされる気持ちというのは、私たちも重視しています。 ――本作は協力プレイをせずにシングルプレイのみでも十分に楽しめるのでしょうか? また、シングルプレイならでは、協力プレイならではの要素があればそれぞれお教えください。 マンス 『Minecraft Dungeons』は、開発当初、ひとりプレイ用のゲームとして構想されていたため、作品の根幹にはひとりでプレイしても楽しめる、しっかりとしたゲーム体験が用意されています。時が経ち、私たちは開発の方向性の変化をきっかけにマルチプレイの可能性に目を向けるようになって以降は、こちらも可能な限り最善の体験をお届けできるよう力を尽くしてきました。  そのため、『Minecraft Dungeons』はマルチプレイ時により強く輝くゲームとなっています。どちらの遊びかたでも基本的な感触は変わらないのですが、マルチプレイ時にはプレイヤーがダウンしても、仲間が蘇生を行うことでライフを失うことはありません。シングルプレイでは、ダウンした場合即座にライフが失われてしまいます。マルチプレイの注意点としては、仲間がダウンすることで夜が訪れ、『Minecraft』と同様に周囲にモブが大量に発生し始めてしまいます。蘇生を急がなければ、味方を一瞬にして全員失うこともあり得るのです。 デイビッド オンラインでもローカル通信でも、マルチプレイ時に役立つアーティファクト、そして装備といったアイテムはいくつか存在します。プレイヤーたちにはあまりお互いから距離を取らず近くにいて欲しいため、密集することで効果が発揮されるものを用意したのです。もしチームから離れた場所でダンジョン探索を楽しみたい場合は、チームの近くにテレポートする機能を利用することで、ピンチに陥った仲間の援護に回ることができますよ。 マンス 付け加えるならば、先ほど挙げられた装備はシングルプレイでも活躍します。プレイヤーはオオカミやラマ、アイアンゴーレムといった仲間を召喚することができるのですが、これらの召喚獣に対しても仲間同様に、装備の効果は発揮されます。 ――協力プレイをするほかのプレイヤーとコミュニケーションをとる手段はどのようなものがありますか? マンス オンラインのマルチプレイ時、プレイヤーたちは「ありがとう」、「弾薬が欲しい」、「こっちにおいで」、といったエモートが用意されたチャットホイールからエモートを選ぶことでコミュニケーションを取れますよ。 ――本作に『Minecraft』のようなクラフト要素はあるのでしょうか? マンス 『Minecraft Dungeons』にはクラフト要素自体は存在しません。理由としては、プレイヤーの活動範囲を限定することで『Minecraft』では得られない体験、『Minecraft』とは違う、まったく新しいゲームを遊んでいるという認識でいてほしかったからです。今作では、とくに『Minecraft』における冒険や探索といった要素に焦点を当てており、ゲーム内の戦闘もその影響を強く受けて進化しています。もちろんまったくクリエイティブな面がないというわけではなく、キャラクターの育成、とくに武器のエンチャントに関してはランダムなものも含めて、さまざまな方向性が用意されていますよ。 ――ハンマーや大鎌など、身につける武器のジャンルによって出せる攻撃が異なるようですが、本作にはいくつのジャンルの武器が存在し、それらは全部で何種類あるのでしょうか?  マンス 遠距離武器、近接武器を合計すると本作には100種類以上の武器が用意されています。この中にはユニーク武器や、どこにでもあるような平凡な武器も数えられています。武器系統ごとの攻撃モーションですが、開発当初から念入りに調整されたこともあり、それぞれまったく別の武器であると感じてもらえると思います。ハンマー系は総じてゆっくりとしたモーションから強烈な攻撃がくり出され、広い範囲にダメージを与えます。鎌系は攻撃できる距離が比較的長く、より広範囲に切り裂き攻撃をくり出しますが、ダメージは劣ります。短剣などもありますが、その場合は複雑な近接攻撃をくり出した後に、高速な連続攻撃で相手を切りつけます。 ――防具や古道具はそれぞれ何種類登場するのでしょうか? デイビッド アーティファクトは手に入れられるアイテムの中でも一段と特別なアイテムです。それぞれに強力で目立つ能力が付与されており、発動後はクールタイムが発生します。プレイヤーはおおよそ25種類のアーティファクトの中から好きなものを選ぶことができますよ。 マンス 『Minecraft Dungeons』には防具セットが20種類ほど用意されています。合わせると膨大な数になるので、防具はそれぞれの機能ごとに分かりやすいようにデザインされています。たとえば全身に金属を使った甲冑のような鎧の場合、攻撃を受ける時のダメージを大幅に減らしてくれるため、これを装備したプレイヤーは盾役として活躍できることが分かります。逆に皮革を使い、肩回りに装飾の施された薄手の皮鎧の場合は、弓使いが着る物だと連想できます。そのため、皮鎧には遠距離戦に適した性能を与えています。 ――登場する職業は全部で何種類ありますか? マンス 『Minecraft Dungeons』に職業は存在しませんが、ゲームの開始時に25種類のスキンから好きに選ぶことができます。オリジナルの『Minecraft』では、プレイヤーはゲーム開始時には何の能力もなく、何の持ち物も持っていません。プレイヤーは何を装備するかで自身をよりふさわしい姿に変化させていくのです。私たちは『Minecraft Dungeons』でも同様の体験をしてもらえるよう、本作から職業という要素を排除し、使っている装備に合わせてキャラクターがプレイヤーの好きなプレイスタイルに変化していくという点を突き詰めました。装備によってプレイスタイルを変化させられるようにすることで、プレイヤーにとってより楽しく、ユニークなゲームプレイが実現できたと感じています。 デイビッド 開始時に選べる25のスキンですが、これらはあくまで見た目を変更できるだけであって、能力に変化を与えるものではありません。好きな姿でゲームをプレイしてもらうために用意したものに過ぎないのです。『Minecraft Dungeons』では好きなアイテムを装備することでのみキャラクターが進化し、どのスキンも例外なくこの法則に従っています。 ――スキンが冒険にどういった影響を及ぼすのか、冒険の途中でのスキンの変更は可能なのかといった、基本的なシステムについて詳しくお教えください。 マンス ゲーム開始と同時に選んだスキンはいつでも好きなときに変更できます。もちろん、変更することで能力に変化が起きるということはありません。あくまで見た目を変えられるものですから。インベントリに入っているアイテムはアーティファクト、武器、防具、いずれも好きなタイミングで入れ替えが可能で、目先の挑戦に合わせて持ち物を整理できます。たとえば、Pumpkin Pasturesのように障害物の少ない、広々としたエリアを攻略するなら遠距離攻撃に秀でた弓使いとして戦うほうが理にかなっていますよね。逆に、Redstone Minesみたいに全体的に狭いマップを攻略するなら、近接攻撃が得意な装備に変えることで攻略の難易度を下げられます。装備の変更はプレイ中ならいつでも行えるので、装備がどうしても自身や環境に合わない場合、インベントリに入っている予備の装備といつでも切り替えられるようになっています。 デイビッド 『Minecraft』はサンドボックス型の名にふさわしい自由度を成し得ていると思います。『Minecraft Dungeons』でも、同じくサンドボックス型としての要素を引き継げていると思います。ただ、今回は自動生成でランダムに地形が変わるというだけの違いです。プレイヤーには可能な限り、自由な形でキャラクターメイキングを楽しめるよう配慮しました。 ――本作に難易度はいくつ存在しますか? また、難易度によって敵の強さや手に入るアイテムが異なるようですが、そのほかにどのような違いがあるのでしょうか? マンス 『Minecraft Dungeons』において難易度はいくつかの方法で設定できます。まずは基本的な難易度設定ですが、これは6段階用意されており、難易度を上げていくことでモブのHPと攻撃力、さらにはモブの個体数が増加していき、同時に戦利品の質も上がっていきます。難易度が高ければ高いほど、ミッションを突破することで得られる戦利品の質もよくなります。  こういった難易度とは別枠で、キャンペーンでは通常モード、冒険モード、そして終末モードとさらに3段階の難易度が存在します。6段階の難易度に加えて、3段階のキャンペーン難易度、合計で18段階の難易度からプレイヤーは好きな物を選ぶことができます。 デイビッド マルチプレイ時、フレンドの探索に好きなタイミングで参加できますが、参加することでゲーム難易度が2~4人とプレイ人数に合わせた難易度となるよう、動的に変更されるようになっています。 ――5時間ほどでゲーム自体のクリアーは可能ということですが、クリアーに関係なく本作を遊び尽くすとしたら大体どれくらいの時間がかかるのでしょうか? デイビッド よい質問だと思います! 本作のいくつかのエリアは自動生成を用いたランダムなものが用意されており、プレイする度にまったく新しい体験が待っています。いわば無限に遊び続けられるのですが、何度も何度も遊ぶあいだに次第に慣れていく可能性があります。そのため、遊び尽くすための具体的な時間をお答えすることは難しいですが、プレイヤーにはとても長い時間遊んでも楽しんでいただけるよう努力しました。 マンス キャンペーンをすべてクリアーするのにかかるのは5時間ですが、これは通常モードのすべての要素を無視し、急いでクリアーした場合の目安です。冒険モード、終末モードでプレイした場合の目安ではありません。通常モードには存在しない戦利品やモブたちとの戦い、ほかにも用意されたさまざまな秘密を見つけ出すには、難易度の高いキャンペーンモードでのプレイをおすすめします。 ――ゲームをクリアーした後も遊び続けられるような要素(“隠しダンジョン”などの新たな目標となる要素)はあるのでしょうか? デイビッド あります。詳しくはお伝えできませんが。 ――ふたつのDLCが配信予定ということですが、追加スキンを含めた詳しい内容をお教えください。 デイビッド 本作のDLCというのはいたって伝統的なもので、購入した後で追加のアイテム課金が発生することはありません。いずれのDLCも『Minecraft Dungeons』のストーリーにさらなる肉付けを行いつつ、プレイヤーを新しく刺激的な環境に案内してくれる内容です。それぞれのDLCでは特別な新しい技、もしくは特別な焦点を用意しています。現状、DLCについて語れることは以上ですが、どちらも本作のストーリーを引き継ぎつつ、プレイヤーたちにさらなる冒険を、そして楽しみを与えるものになります。

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