【マツダの戦略は?】EV航続距離のジレンマ コストや環境負荷、性能に影響も
マツダのマルチな戦略
マツダは、他の自動車メーカーと同様に、EVに全面的にコミットしているわけではない。その代わりに、市場の需要やニーズに応じて展開する製品を変えることができる「マルチソリューション」戦略を採用している。 マツダにはMX-30、3、CX-30などに使われる小型プラットフォームと、CX-5などに使われる大型プラットフォームを存在する。小型プラットフォームはEVパワートレインを搭載できるように設計されているが、大型プラットフォームはハイブリッドやプラグイン・ハイブリッドによる電動化が可能だ。 ヨアヒム・クンツは次のように述べている。 「長距離を走るお客様はEVを買わずに、ハイブリッドやプラグイン・ハイブリッドを選ぶでしょう。EVのサポート体制が整っていない国では、このようなクルマが鍵を握っています」 また、クンツによると、マツダは再生可能な合成燃料の研究にも投資しており、これによりCO2を排出せずにエンジンを動かせば、EVと同等のクリーンさを実現できるという。
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