4度目宣言受け、小池都知事が臨時会見(全文1)最後の緊急事態宣言にしていきたい
2回目の接種率が4割に達するのは9月上旬
それで野村総研の分析ですけれども、2回の接種率が4割前後に近づきますと、新規陽性者数の抑制、また、低減傾向が強まるということであります。国内で1日最大100万回、接種が進んだ場合、1回目の接種率が4割に達するのがだいたい8月の下旬といわれております。2回目の接種率が4割に達するのは9月の上旬と。もちろん1日100万回と計算して、それが最近は時に130万回いくときもあるというふうにも伝えられておりますので、それは前倒しになる可能性もある。まさにゲームチェンジャーといわれる、ワクチンがいわれるゆえんとも言える、そのような現象を示しております。接種が迅速・円滑に進むように全力で取り組んでまいりますし、そのためにも国におかれては、このワクチンの確実な確保のほうをお願いをしたいと思います。 それから医療提供体制についてもあらためてお伝えします。先月、都内の医療機関に対しまして、あらためて病床の確保を都として要請いたしました。それによって確保病床は、これまでの5594床から、重症用の392床を含みまして5882床に増えております。288床プラスであります。感染拡大時に転用する病床を含めますと、最大の確保病床は6044床から6314床、これはプラス270床になりますけれども、それぞれ医療機関、ご協力いただいて、増加をしております。 加えまして、回復期にある患者の転院を受ける、この、いわゆる回復期支援病院ですけれども、こちらのほうは約200施設、約1000床だったんですが、これがさらに増えまして約230施設で約1500床に増加をいたしております。これとても重要です。回復しても次へ行き場がないという、その受け皿になっていることによって、病床が確保、より重症の方などが医療が受けられるという状況になるわけです。
宣言期間内になんとしても感染拡大を食い止める
それから宿泊療養施設も、これまでもさまざまな地域で展開をしてきました。また、多摩地域への新たな開設に向けて取り組んでいるところでございまして、地元のご協力をよろしくお願いを申し上げます。 医療従事者の方々のことについて、先ほどもワクチンを接種されて、結果、クラスターやその発生例がもう激減してるということをお伝え申し上げましたけれども、それでも本当に医療従事者の皆さんはずっとこの間も都民の皆さんの命と健康を守るためにご尽力いただいてまいりました。あらためてお礼を申し上げ、また引き続き効率的な病床の運用を進めてまいりたいと思いますので、医療提供体制の確保、こういう緊急事態宣言の中で新規陽性者が増えていく中でも、自宅療養、宿泊療養、そして病院、病床という、この3つを効率的に、また、確実的に動かしていくということでございます。 ワクチンが行き届くまでの間、人流の抑制、そして基本的な感染防止対策の徹底、そして都民、事業者、行政、一体となって感染を抑え込んでまいりたい。そして飲食店対策、50代問題への重点的な対応、そしてワクチンの接種、これを3本柱としてお伝えしたわけですけれども、こうした取り組みを貫徹しまして、宣言期間内になんとしても感染拡大を食い止めてまいります。 また、皆さまお1人お1人の取り組みで数週間後の未来を変えることができるわけです。だいたいいつもこのように宣言が始まって、先ほどもグラフを見ていただきました、Rの実効再生産数の変化なども見ていただきましたけれど、やはり宣言が出ることによってその効果が出てくるものでございます。これも皆さんがさまざまな行動に変化を起こしていただくことによって生じる結果につながるわけでございます。ぜひとも、未来を変えていくのは私たち1人1人でございます、皆さん1人1人でございます、家族そろってこれまで帰ってきたら必ず手洗いをしていたのが、このところ少なくなっていますよねという方もいらっしゃいます、消毒液をいつもこうやってもう1日に10回ぐらいはこうして、手が荒れるのよね、などというような会話もあったかと思います、もう一度思い出してみてください。あらためてこの徹底した基本的な対策、お1人お1人がこれを貫徹していただくことが、このコロナ対策の一番のベースであるということで、よろしくお願いいたします。