4度目宣言受け、小池都知事が臨時会見(全文1)最後の緊急事態宣言にしていきたい
50代問題と言っても過言ではない
そして第2の柱が、50代問題であります。こちらへの重点的な対応であります。現在、高齢者へのワクチン接種が進んでおります。7月末までに終了という、それを目途として進めているところですけれども、進んでいるところですが、重症患者数も入院患者数も、高齢者へのワクチン接種の効果もあるように思われますけれども、陽性者数にしても入院患者数にしても、高齢者層から50代のほうに移ってきていると。これ、見ていただければ如実にお分かりいただけると思います。ですから、フェーズが今度変わって、50代の方が最も多いという状況にあるわけで、まさに50代問題と言っても過言ではないかと思います。 50代の重症者については男性の方が多い、それから心疾患、糖尿病、肝機能障害などの、基礎疾患をお持ちの方が多くおられます。高血圧、高コレステロール、メタボの方も多い。さらに喫煙歴のある方も重症化のリスクが高いと、このような指摘がございますので、特に注意が必要になります。 感染経路でありますが、家庭内が今、一番多くなるわけでありますけれども、それはどこかから持ち込まなければ、家庭内では広がらないわけですね。それは職場、また飲食店で感染して持ち込んでいるという可能性が高い。そして、職場においては率先してテレワークの徹底ということを申し上げていますけれども、あらためて、この緊急事態宣言という中で、このテレワークの徹底をお願いしたい。または商談、打ち合わせなど、オンラインで進めていただくことで、より多くの営業活動につながるという可能性もあるかと思います。それから飲食時でありますけれども、お茶をする際も、小人数、小声、短時間でお願いを申し上げます。
大学と連携した職域の接種も行う
それから3番目の柱ですが、都内のワクチン接種の推進です。現在1日当たり、全国で約100万回、都内におきましては約10万回のスピードで接種が進んでいるところであります。職域を除きます、都内の接種回数ですけれども、きのうまでに500万回を超えております。 1回接種した方は300万人以上となっております。医療従事者、約50万人ですけれども、こちらの接種はほぼ終えておりますし、その結果でしょうか、病院内での複数発生事例というのは、これはもう劇的に減少している。 高齢者については、1回目の接種を受けられた方が約7割、2回目受けられた方が約4割、すでに接種を終えておられます。高齢者の感染割合や入院患者などは、明らかにこちらのほうも現象していると。 7月中に希望する全ての高齢者の接種が完了するという話、先ほどさせていただきました。都におきましてはこれまで、築地で警察、消防の方々をはじめとする対象者、今度、今は代々木のほうに移って2回目を接種しているところですけど。それから都庁の南と北の展望室、それから、そうですね。こちら、展望室のほうでは、東京2020大会の関係者と、コロナ対策リーダーの方々も、順次受けていただいておりまして、これによって都民の安心・安全を守る方々自身が、自らを感染リスクから守るという。感染リスクが高い方を対象にして、約13万回の接種を行ってきたところであります。 国に対しましては、区市町村の接種体制などに応じて、必要十分な供給量を安定的に確保、配分するように要望をしているところであります。今後、さらに大規模な接種センターを設置いたしますので、大学と連携した職域の接種も行うなど、ワクチン接種を進めてまいります。 このワクチンについては、例えばイギリスにおいては、約3分の2の方が1回接種をしている。約半数の方が2回、接種をしている。新規陽性者ですけれども、ワクチン接種が進むにつれて、これ、ワクチンを受けた人の割合でありますけれども、それに応じて、まず感染者数が減少し、直近では、進むにつれて減少しておりましたが、直近では増加傾向も見られるということですが。 ただ、死亡者数をご覧いただくと、新規陽性者が増加に転じても、低い値を保って推移をしているのが、これでお分かりいただける。高いところは1253人ですから、それがだんだん、はいつくばうようにして、命を守るという点では、大変な効果を示しているというふうに思います。これはワクチンの持つ重症化予防効果が寄与しているものと考えられます。