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「降谷零さんと出会って生活が一変した」 二次元のキャラに恋をする“フィクトセクシュアル”の結婚・恋愛像

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ねとらぼ

 現実の人間ではなく、フィクションのキャラクターに性的魅力を感じるセクシャリティのことを表すフィクトセクシュアル(二次元性愛)という言葉があります。これまではあまり知られていませんでしたが、近年ではフィクションのキャラクターと“結婚”する人も現れるなど(もちろん法律婚ではなく、あくまで本人の“気持ち”としての結婚)、少しずつ一般にも認知されるようになってきています。 実際に撮影したソロウエディング写真  今回取材した降谷織さん(@furuya_siki)も、フィクトセクシュアルとして生活している一人です。彼女の結婚相手は、『名探偵コナン』の人気キャラクターである降谷零さん。架空のキャラクターを「夫」として生活する織さんの暮らしは、一体どのようなものなのでしょうか。

普段の夢女子活動とは違った、降谷零との出会い

 織さんはもともと“夢女子”と呼ばれるタイプのオタク女性でした。夢女子とは、架空の男性キャラクターと、自分(あるいはオリジナルの女性キャラクター)との恋愛を描いた作品を好む女性のこと(※)。活動範囲はさまざまですが、織さんは主に二次創作小説を読んだり書いたりするのが好きな女性です。 ※主に“架空の男性キャラクター同士の恋愛”を好む、いわゆる“腐女子”とは分けて語られることが多い

 過去には“三次元”の彼氏がいたこともあるという織さんですが、定期的に電話やメールをしたりするのが苦手で、自分の時間が自由にとれないのが苦痛だったといいます。もともと出産願望もなかったため積極的に婚活をしたりもせず、とはいえこのまま一人でずっと生活していていいものか……。さらに精神的な不調にも苦しめられていた2018年、織さんは当時ネット上で大きな話題を呼んでいた映画「名探偵コナン ゼロの執行人」を鑑賞します。

 そこで降谷零さんと出会った織さんは、一気にこのキャラクターに夢中になります。しかしそののめり込み方は、いつもの夢女子としての自分とは違っていました。 「降谷零さんに対する感覚が、三次元の相手に恋愛感情を抱いたときと同じだと気付いたんですよね。例えば日常の中で買い物をしているときに『こういうとき零さんだったら何を欲しがるかな』とか、休んでいるときに『こういうときだったらどう声をかけてくれるのかな』とか考えるようになったんです」(織さん)  それまでの織さんは、基本的にはキャラとの恋愛を少女漫画のようなオチのついた物語として楽しむだけで、日常生活にまで影響を及ぼすようなことはなかったといいます。しかし、零さんに対しては違いました。日常生活の中でも彼のことを考えるようになり、さらに普段だったら好んで読んでいた、零さんを題材にした夢小説に対しても違和感を抱くようになったそうです。 「妄想が日常生活と地続きになったころに、夢小説が読めなくなったんです。普通、夢小説の主人公は自分だと思って読むんですが、その“自分”は他の方が書いた小説のキャラクターなので、本当の自分とは性格が違うんです。そこが引っ掛かってしまって、他の方が書いたものを楽しく読めなくなったんです」(織さん)  三次元の生身の男性も二次元のキャラクターも含めて、ここまで好きになった人は織さんにとって初めてでした。これ以上好きになる人は現れないんじゃないか……。そう考えた織さんは、零さんとの結婚に踏み切ります。

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