県境またぐ移動を解禁 安倍首相が会見(全文2)拉致問題は政権の最重要課題
安倍晋三首相は18日午後6時、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「安倍首相が国会閉幕で会見 コロナ対策や経済再開への道筋は(2020年6月18日)」の会見開始時間に対応しております。 【動画】安倍首相が国会閉幕で会見 コロナ対策や経済再開への道筋は ◇ ◇
憲法改正を成し遂げたい決意と思いに変わりなし
安倍:また、維新の皆さんはすでに彼らの考え方を示していますが、それ以外の野党の皆さんからも議論を行うべきという声も出てきているわけでありまして、国民的なこの機運が高まる中で応えていこうという、そうした雰囲気もだんだん醸成されつつあると思っています。 この7年間の間に、わが党においては、党として方針を決めました4項目について、これは党としてこの案を、まさに党の案として、項目として、お示しをしていこうということが決まった。これは、私は大きな一歩、具体的な大きな一歩だったと思います。ただ、国会の場でそれが進んでいない。でも、これは国会みんなの、私は、責任なんだろうと、こう思います。その意味において、反対なら反対という議論をすればいいじゃないですか。なぜ議論すらしないのかと思うのは、私は当然のことではないのかなと思います。私も自民党の総裁として、総裁任期の間に憲法改正を成し遂げていきたい。その決意と思いに、いまだ変わりはありません。自民党のルールに従って任期を務め上げていく、これは当然のことであろうと思います。これを変えようということはまったく考えておりません。この任期内にやり遂げなければならないと、こう思っています。
拉致問題の局面打開策をどう描いているか
司会:それではこれから幹事社以外の皆さまから質問をいただきます。質問を希望される方、発声ではなくて挙手でお願いいたします。私が指名いたしますので、近くのマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにしていただいた上で質問をお願いいたします。幹事社と違いまして、質問を希望される方が多いと思いますので、質問はお1人1問でお願いしたいと思います。それではご希望の方、挙手をお願いいたします。じゃあ高橋さん。 NHK:NHKの高橋です。拉致問題について伺います。今年に入って、有本嘉代子さん、そして横田滋さんと、拉致被害者家族が相次いで亡くなられ、問題の解決は時間との闘いになっております。北朝鮮の指導体制に変化の兆しも見える中で、日朝首脳会談の実現の見通しも含めて、局面打開に向けた具体的な戦略をどのように描いているのか、お願いいたします。 安倍:今年の2月に有本嘉代子さんが、そして先般、横田滋さんがお亡くなりになられました。先般、横田早紀江さんや拓也さん、哲也さん、記者会見、拝見させていただきました。お話を伺っていて、本当に私自身、滋さんが生きている間にめぐみさんを取り戻すことができなかった、本当に痛恨の極みであり、申し訳ない思いであります。なんとしてもご家族の皆さんのご期待に応えていかなければいけない、その思いを、決意を新たにしたところであります。大変、責任を痛感しています。 有本さんご一家とも、横田さんご一家とも、まさに20年以上にわたって共に闘ってまいりました。当初は多くの人たちがまだ拉致問題に対して関心を寄せずに、夏の暑い日に皆さんがビラを配っても受け取らずに多くの人が通り過ぎるという、そんな時代がありました。でもその中で本当に汗を流しながら、時には涙を浮かべながら、その運動を展開してこられた。 私は総理になって7年以上が経過して、まだ皆さんの願いを実現できない。断腸の思いであります。あらゆる手段を尽くして、状況は変化、今もしています。チャンスを捉え、果断に行動していきたいと思っております。トランプ大統領からも、習近平主席、あるいは文在寅大統領からも、私の考え方について金正恩委員長に伝えていただいておりますし、国際社会の理解も相当進んでおりますし、現在行っている対応も多くの国々に協力もしていただいています。なんとか北朝鮮を動かしていきたい。水面下でもさまざまな対応をしているわけでありますが、今後も政権の最重要課題として、私の使命として取り組んでいく考えであります。 司会:それでは次のご質問の方、伺います。じゃあ吉野さん。