俳優・瀬戸康史が「このままでは八方美人で終わる」と危機感を抱き、「人から好かれようとしなくなった」と語る理由とは
『夢をかなえるゾウ』シリーズでお馴染みの水野敬也による著書『運命の恋をかなえるスタンダール』がラブコメディドラマとして実写化! Amazon Prime Videoにて3月18日より配信される本作は、自分に自信を持てず、ネガティブ思考で日々を送る図書館員・岡部聡子(波瑠)が、優しく紳士的な青年と出会うことで自分を変えようと奮闘する物語。突如現れるフランス文学『恋愛論』の作者・スタンダール(小日向文世)と名乗る謎の男によって、文句を言いながらも自分自身の殻を破ってゆく聡子の姿に涙あり、笑いありのハートフルコメディに仕上がっている。 俳優・瀬戸康史『10代は「可愛い」と言われる事が嫌だった』そこから変化した思い。 劇中で聡子のお相手としてイケメンで紳士的な青年・鈴木涼介を演じているのは、近年『ルパンの娘』シリーズや『コンフィデンスマンJP 英雄編』など話題作に引っ張りだこの俳優・瀬戸康史さん。今回は作品の見どころからキャラクターたちが抱える悩みについてインタビューしました。
「思いやりとは良いことだけではなく、悪いことも伝えてあげることだと思う」
本作のテーマでもある「思いやり」。瀬戸さんはどう定義しているのか --- まずは本作『恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~』の魅力から教えてください。 瀬戸 コメディタッチでとても観やすく、物語のメッセージがストレートに伝わってくる作品に仕上がっています。ネガティブな図書館員・岡部聡子をはじめ、キャラクターたちから大きな勇気をもらえると思います。 --- 撮影のときの思い出はありますか? 瀬戸 撮影はとてもいい雰囲気でした。図書館のシーンなどでは地元の方々もエキストラで参加してくださって、街全体が一体となって作品を作っているような感覚ですごく楽しかったのを覚えています。
--- 作中では相手を思いやった結果、間違った行動をしてしまう場面も。「思いやり」という言葉について、瀬戸さんはそれをどのように捉えていますか? 瀬戸 僕にとって思いやりは良いことだけでなく、悪いこともちゃんと伝えることだと思っています。優しい言葉はもちろん嬉しいですが、「それはダメだと思う」などネガティブな側面もきちんと指摘できることが真の思いやりなのかなと。言いづらいこともたくさんありますが、ちゃんと伝えることで結果的にその人がいい方向に進むならしっかり言いたいし、逆に言われたいとも思っています。