ボートレース徳山の舟券売上高が好調で、山口県周南市の「諸収入」が2年ぶりに過去最高を更新
山口県周南市は、45億7400万円の今年度一般会計補正予算案を発表した。競艇事業の収益から繰り入れる「諸収入」が2年ぶりに過去最高を更新し、全体の9割近い40億円を占めた。12月3日開会の市議会定例会に提案する。 【グラフ】ボートレース徳山の舟券売上高の推移
市が運営するボートレース徳山は、黒字転換を果たした2011年度以降、舟券の売上高を順調に伸ばしている。コロナ禍の巣ごもり需要を追い風として主催レースの人気が上昇。20年度から毎年800億円台を維持し、昨年度は過去最高の881億3000万円を売り上げた。
市は記録更新の要因として、5年ぶりに開催した昨年6月の競艇最高峰「SGレース」が貢献したとみている。上位選手が集うレースはファンの注目度が高く、インターネットや電話で舟券を購入する「電話投票」の普及とともに収益の上昇を支えた。
一般会計に繰り入れる諸収入は11~22年度の総額が134億円を超える。今回の40億円は前年度より2億円多く、市は地域振興基金に10億円、子ども未来夢基金に20億円、公共施設マネジメント基金に7億円、周南公立大整備等基金に3億円をそれぞれ積み立てる方針。