銀行の窓口業務を省力化 振り込みや引き出し、客が端末操作し完結 福井銀行「店舗は課題の相談解決の場に」
FBC福井放送
生活のあちこちでタッチパネルやタブレットといったIT機器が普及する中、銀行の窓口の様子も徐々に変化しています。福井銀行では、窓口での振り込みや引き出しといった事務処理が客の操作で完結する、新たなシステムの導入を進めています。 銀行の窓口では一般的に、客が伝票に口座番号や金額などを書いて、行員が端末を操作して、振り込みや引き出しなどの取り引きをしていましたが、新たなシステムでは客が全ての操作を行います。 印鑑も専用の機器で読み取り。これまで行員が登録された印影を目で確認していましたが、機械が判断するため、より正確になります。 このシステムでは、現金の出入金や振り込み、それに税金・公共料金の支払いが可能で、来年の夏には口座の開設や住所変更もできるようになるということです。 システムの導入によって、窓口業務がおよそ3割削減されるため、福井銀行ではその分、相続や試算運用などの相談を充実させる方針です。 ■福井銀行 長谷川英一頭取 「店舗という所を、入金したり出金したりという事務処理の場から、客の課題の相談解決の場などに変えていこうと。丸ごと支援の考え方をさらに徹底していくべく、システムを活用しながら、客に支持してもらえるよう頑張っていきたい」 このシステムは、今年度中に県内全ての営業店に配備される計画です。