オリジナル体操で一体感持ち健康広めたい ロート製薬運動会で
運動会でオリジナルの体操を披露
自前の体操で世の中に健康広める ロート製薬運動会で披露 企画・構成・撮影・編集・ナレーター:柳曽文隆 THEPAGE大阪
「運動会でオリジナルの体操をやるんです」。こんなメールが先日、編集部に届いた。送り主は「ロート製薬」(本社・大阪市)の広報担当者で、毎朝ラジオ体操に代わってこの体操を行っているが、今回社内運動会で全国各地から社員1500人が集まり、みんなで一緒に行うという。一体どんな体操を行い、そして運動会とはどんな雰囲気なのか? それを確かめるべく大阪市内の体育館へ向かった。
全国の社員が集結、自然と交流の場に
9月30日午前、会場には、朝から大勢の社員が何台ものバスで到着。生まれた月などで分けられたチームごとに受付が行われ、あちらこちらで「久しぶり」「元気にしてた」という声が。聞けば、普段は仙台で勤務している人だった。「ほかにも東京など各地の社員や働いている人たちが集まり、こうやって自然とふれあいの場になるんです」と話すのは、同社広報・CSV推進部の西脇純子さん。なるほど、それは、そうした声が飛び交うわけだ。 今回の会場は体育館だが、ふだんは大阪市生野区にある本社の大きな芝生広場で行われる。雨の時のために体育館をおさえていたが「人数も増えたし、たまには違う場所で」という考えから、体育館での開催に至ったという。同時に、この運動会は絶対に行うということでもある。前回は本社で開催中、途中で雨が降り、綱引きは食堂の中で行ったほどだというから、本気のほどがうかがえる。 受付にきていた同社の吉野俊昭社長に、運動会の開催理由を聞くと「節目節目というわけではないんですが、ある程度の区切りでみんなが団結する場なんですよ」と話す。また「運動会は2012年以来の開催ですが、チームの精神を養う場と思いまして。(2月に)新しいCI(コーポレート・アイデンティティ)『NEVER SAY NEVER』も作られましたしね」と続けた。ただ、体操については「まだ覚えきってないんやけどなぁ」と苦笑を浮かべていた。
世の中を健康にを一体感持って広めたい
いま話題にのぼった新しい体操の名前は「NSN健康になり体操」。先の「NEVER SAY NEVER」から、社員が歌をつけて考案したものだという。 「NSNの中には『世の中を健康にするために』という思いが入っているんですが、それを社員一人ひとりが実現していくことが大切。社内からまず広めていき、体操をすることで一体感をもって世の中に広めていきたい」と、広報担当の加古久美子さんは力強く話す。 運動会の開会式では、各チームごとのTシャツ、または仮装した1500人の社員が、一斉にアリーナに集結し、体操を披露した。 「難しいから燃えるんだ」「普通なんてつまらない」「あきらめない」といった歌詞にのった歌とともに、社員が両手を広げたり、一歩を踏み出したり、最初から最後まで元気と健康のイメージの体操を行っていた。1500人もの人が力強く踏み出す姿は見ていて圧巻だが、大阪の本社をはじめ、全国に勤務する社員は毎朝9時に職場でこの体操を行っているとのこと、一度その様子も見てみたいものだが、体操の最後に右手をふりあげ、目のあたりまで手を持ってきていた。聞いてみると、なるほど、これは目薬をさすポーズだそうで、同社らしさで締めていた。