「個人として負けた感覚は全くない」圧巻5発で大ブレイクした堀越の2年生10番・三鴨奏太、ベスト8敗退に呆然「3年生に申し訳ない」「前橋育英との差は…」【選手権】
「自分の名前を全国区にするのが目標だった」
[高校選手権・準々決勝]前橋育英(群馬)1-0堀越(東京A)/1月4日/フクダ電子アリーナ 【動画】右足でも左足でもヘッドでも! 堀越FW三鴨奏太、前半だけで“完全”ハットトリック達成! 1月4日に行われた第103回全国高校サッカー選手権の準々決勝で、昨年ベスト4の堀越が、プレミアリーグEASTの強豪・前橋育英と対戦。後半15分に決勝点を献上して0-1で敗れ、2年連続の4強進出は叶わなかった。 3回戦で4ゴール・2アシストをマークするなど、ここまで2試合で今大会トップの5得点を挙げている堀越のFW三鴨奏太は試合後、呆然とした様子でピッチに立ち尽くした。 「チームとして本当に完敗でした。それだけです」 そう切り出した2年生アタッカーは、「個人的には全然やれたし、個人として負けた感覚は全くない。落ち込むとかはないですけど、単純にチームとして今年1年間やってきたことを出せなくて、なんかすぐ終わっちゃって実感がないし、3年生には本当に申し訳ないです」と、淡々と語った。 力の差はそれほど感じなかったとはいえ、もちろん満足はしていない。強気な10番は、「堀越の攻撃は自分から始まるので、だいぶ警戒されていたと思う。なかなかスペースを見つけられなくてちょっと縦に速いゲーム展開になってしまって、最後まで自分の良さを発揮しきれなかった。あっという間だった」と試合を振り返った。 「(前橋育英は)特に右サイドバックの選手はすごくフィジカルがあって強かった。差を感じたのは空中戦で、相手もこっちもビルトアップしづらく、蹴り合いになっちゃうなかで、競り切れる力強さだったり、高さだったりというのはやっぱり育英の方が持っていた。そこが、育英さんが優位性を持って試合運びをできた原因かな」 大ブレイクした今大会を振り返り、「個人としては自分の名前を全国区にするのが目標だったので、一定数の方にはたぶん知ってもらえたと思います。ここから、自分の力を本物と証明するために、今まで通り取り組むことは変わらない」と前を向いた三鴨。一回りも二回りも大きくなって、この舞台に戻ってくるはずだ。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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