注目集める「メタバース」の語を生んだ傑作SF小説『スノウ・クラッシュ』が復刊
アメリカの小説家 ニール・スティーヴンスンさんのSF小説『スノウ・クラッシュ』の新版が本日1月25日(火)に刊行された。 【画像】「30%が恋人できた」VR生活実態レポート 上下巻の構成で、価格はそれぞれ1,188円(税込)。翻訳は日暮雅通さんによるもの。 昨今注目集める「メタバース」という言葉を生んだ小説としても話題だ。 これまで絶版となっていたが、早川書房より復刊された。
仮想空間「メタヴァース」が築かれた近未来のアメリカが舞台
原版の『スノウ・クラッシュ』は1992年に刊行。1998年に日本語訳され、2001年にも早川書房から再販されている。 本書は近年、IT・ゲーム業界で大きな注目を集めている「メタバース(メタヴァース)」という語を最初に使った作品として知られており、その概念を知る上でも重要な書として度々話題となっていた。 「メタバース」の定義は様々だが、仮想空間上で他のユーザーたちとアバターを介してコミュニケーションや経済活動をおこなえるサービスの総称を指している場合が多い。『スノウ・クラッシュ』の中で実際にどのような描かれ方がされているのはその目で確かめてほしい。 また、今では様々な分野で当たり前に使われるようになった「アバター」の概念についても本書が生み出したという説もある。 SFファンのみならず、ゲーマーやビジネスパーソンまで、幅広く注目されるべき小説だ。
米村智水