目指すは古田氏!?楽天・安田“色眼鏡”で視界良好 オリジナルモデル「全然違います」
楽天・安田悠馬捕手(24)が最近のプロ野球選手では珍しい色つきの眼鏡を着用してプレーしている。レギュラー奪取を目指し、新たな“武器”を身につけた意図に迫った。 【写真】“色眼鏡”で視界良好な安田 昼夜、攻守を問わず、安田は眼鏡をかけている。プロ入り3年目の今年4月だった。自分の弱点に気づいた。実は両目とも視力が0・4~0・5しかなかったのだ。 しかも、ナイターの時には余計に見え方が悪かった。「学生の頃はそんなに(視力が)悪いと思っていなかったし、(試合が)昼だったので、気にならなかった。でもナイターでめっちゃ見えにくいなと思って。電光掲示板の文字とかもぼやけて全然見えへんなって」と振り返る。 周囲にも見えていないんじゃないかと指摘された。コンタクトレンズが合わなかったこともあり、現役時代に眼鏡をかけてプレーしていた小山2軍投手コーチに相談。メーカーを紹介してもらい、実際に検査を受けて自身にあった眼鏡を作ってもらった。 色つきになるため、メーカーの勧めもあって特にナイターで見やすい色を選択した。さらに打席でも着用するため「横目でも見やすいようなフレームにした。みんなが使ってるやつは自分は見づらかったので」と形もオリジナルの“安田モデル”にした。 4月から着用し、視力は「1・0以上はあるっすね。全然違います」とすぐに変化を実感。息で曇ることや、雨の日は水滴が視界を妨げることもあるが、「慣れました。球の回転も見えるようになったし、ピッチャーの表情もはっきり見えるようになった。うれしいです」と気に入っている。 プロ野球では珍しい眼鏡。着用を始めた当初は周囲からも反応があった。「つけさせてみたいな感じで、(目の悪い選手も)結構見やすいって言ってました」と好評を得た。視力を改善するレーシック手術も考えていたが「怖いんですよね」と苦笑い。現時点では眼鏡を継続予定だ。 捕手で眼鏡と言えば、ヤクルトで活躍した古田敦也氏が思い浮かぶ。安田は「全然そんなんじゃない」と謙遜するが「技術的にも近づけるように頑張りたいです」と意気込み十分。新たな相棒とともに、攻守で存在感を放っていく。(デイリースポーツ・滋野航太)