お金の県民性、「貯蓄上手」「食にお金をかけたい」1位はどこか
「寒い地方の人は忍耐強く真面目である」「海に面した地域の人は穏やかで開放的」など、人々の性質や性格が住んでいる地域と結びついている様子を、「県民性」などといった言葉と共に語られることは多々あります。そういった県民性によって、お金の使い方やお金に対する意識にも差はあるのでしょうか。 先月、ソニー生命保険株式会社は全国20~59歳の男女を対象に行った「47都道府県別 生活意識調査2020」の調査結果を公表しました。そこで今回は同調査をもとに、都道府県別という観点からお金の使い方やお金に対する意識の違いについて紹介していきましょう。
「倹約家」「貯蓄上手」ダブルで1位なのは?
調査では、お金の使い方なども含めたさまざまなアンケートを行っていますが、その中で「自分は【倹約家】だと思う」と答えた人が最も多かったのは、千葉県と鹿児島県(ともに68.0%)でした。以下、和歌山県・徳島県・福岡県(62.0%)、青森県・栃木県・東京都・三重県・京都府・熊本県(61.0%)と続いています。 また「自分は【貯蓄上手】だと思う」という質問でも、鹿児島県が38.0%で1位になっており、鹿児島県民は「自分は倹約家で貯蓄上手だ」という意識を持っている傾向が高いことがわかります。 この調査結果から、筆者が思い出したのは大学時代に仲良くなった鹿児島県出身の友人でした。周りの友人たちが常に「お金がない、今月ピンチ!」と言っている中で、彼の口からは一度もそのような言葉を聞いたことはありませんでした。 筆者と比べて仕送りが特別多いわけでもなく、バイトを極端に頑張っているわけでもないのに、なぜこんなに生活の余裕度が違うのかと当時は不思議に思ったものですが、彼の中に流れる鹿児島県民の血が成せる業だったのかもしれません。
家計管理が得意でも倹約家とは限らない
一方、「自分は家計管理が得意だ」という問いに対して上位を占めたのは、1位から順に福島県(36.0%)、滋賀県(34.0%)、京都府・佐賀県(33.0%)、東京都・愛知県(32.0%)でした。 「家計管理が得意=倹約家」というイメージを抱きがちですが、これらの都道府県の中で「自分は倹約家だと思う」に対し、トップ10に入っていたのは京都府(61.0%)だけです。 筆者の妻は福島県出身ですが、確かに家計の管理を任せている身からすると「毎月上手にやりくりしてくれるなぁ」という印象を持っていますが、その反面自分の趣味には大胆にお金を使うこともあります。 福島県や滋賀県の人は、お金の使い方にメリハリを付けるのがうまいのかもしれませんね。