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アメリカ民間有人宇宙船の打ち上げ延期~日本の宇宙船開発の現状は

配信

ニッポン放送

宇宙に人を送っても安全保障上のメリットはない

飯田)この宇宙開発は、観光という夢のある側面もありつつ、一方で軍事的な利用ということも言われています。それは有人の部分とは別枠ということになりますか? 鈴木)宇宙に人が行っても安全保障上、あまりメリットはないと思います。宇宙に人間を送ろうとすると、当然水も食料も空気もないわけですから、ものすごく荷物が重たくなってしまいます。人間をそこまでして送っても、安全保障上のメリットはないだろうと思います。例えばカメラよりも人間の目がいいわけはないので、カメラを搭載すればいいのです。ただ将来、月に基地をつくり、そこで資源を発掘するなど、人間の活動が起こるようなことになれば、また条件は変わって来ると思いますが、それは先の話です。いまのところは、安全保障と人を宇宙に送るという話は、切り離して考えておいた方がいいと思います。

日本での宇宙船開発の現状

飯田)一方、日本ですけれども、堀江貴文さんが自前で打ち上げるということを、北海道でしているという断片的なニュースはあるのですが、実際の取り組みとしてはどこまで行っているのですか? 鈴木)日本では、H-2A、H3という基幹ロケットがありまして、それ以外にもイプシロンというロケットもありますけれども、民間でいま進めているのは堀江さんのところと、スペースワンというキヤノンの子会社や清水建設などがやっているものがあります。ただ、やはりお金もかかりますし、リスクもあって、技術開発も難しい。まだ発展段階で、スペースXのように見せられるところまでは来ていないというのが現状です。北海道ということで堀江さんのロケットは、私も応援しています。 飯田)目標としては、人を運ぶというより、ものを運ぶ方に特化するのですか、日本は? 鈴木)小型ロケットですので、ものを運ぶことが目的です。人を運ぶというのはJAXAが目指してはいるのですけれども、アメリカでもできて、お金を払えば宇宙に行けるという時代になってしまうと、日本が開発する意味を問われてしまいます。税金を使って開発するわけですから、日本人が行けるようにすると言っても、「お金を払って自分で行きなさい」ということになると、税金で行くかどうかは、また別の話だと思います。

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