マイコプラズマ過去最多も「せき止め薬」が足りない…?“長引くせき”に悩む患者が急増
北陸放送
急な冷え込みもあり、職場や学校など皆さんの周りにもせきをしている人は増えていませんでしょうか。 【写真を見る】マイコプラズマ過去最多も「せき止め薬」が足りない…?“長引くせき”に悩む患者が急増 今年の冬はインフルエンザ、新型コロナ、そしてマイコプラズマ肺炎という3つの感染症が同時に流行する可能性もあり、感染対策に注意が必要です。一方、石川県内の医療現場の今を取材すると、せき止め薬が不足している実情も見えてきました。 ■「2週間も咳が続いている」「肺にすりガラスのような…」 「…ゴホゴホ」 金沢市本町の金沢駅前内科・糖尿病クリニックでは、咳や発熱の症状がある患者が増加しているといいます。 「せきがずっと続いて、たんが絡むのもずっと2週間くらい続いている。薬1週間分もらって、もうなくなったので…」(30代男性) こちらの30代の男性は処方されたせき止め薬があまり効かず、このクリニックを受診したといいます。 小倉慶雄 院長 「(白血球の)数値の上がり方で、マイコプラズマとか一般の細菌かとか区別つきますので」 咳や痰、発熱を訴える患者は11月下旬から増え始め、12月上旬の今ピークを迎えているということです。 小倉慶雄 院長 「ピークは今ですね、今週が多かった。やっぱりコロナとインフルエンザの患者さんも増えてきて、それにマイコプラズマも増えてくるとやっぱり多い」 血液検査の結果、男性はマイコプラズマ肺炎の可能性があり、後日、別の病院を受診することになりました。 小倉慶雄 院長 「普通の肺炎とは違ったすりガラスのようなボヤっとした影が写ったりとか、せきが長い、乾燥した空咳が多いというのがマイコプラズマの特徴。そういう特徴がみられる方は疑って治療する」 発熱に加え、咳が長引くことが特徴の感染症「マイコプラズマ肺炎」。この冬、全国での感染者数は過去最多となっています。 ■長引く咳…三度検査でようやく陽性に 「ここが一番典型的だったので…あとは淡く見えているので少し変だなと」 石川県野々市市新庄のなかざわ腎泌尿器科クリニック。11月、診察した40代男性の肺のレントゲンには白っぽい影が見えます。