Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

新型コロナ 職員1人が感染 介護現場のの今を考える/富山

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
チューリップテレビ

 介護職員の感染が確認された富山市の特別養護老人ホーム「ささづ苑かすが」。寝たきりなど介護度が高い入居者を20人のスタッフでケアしていますが、このうち5人が現在自宅待機になっています。深刻な人手不足に陥る介護現場の現状を施設長が語ってくれました。  富山市の特別養護老人ホーム『ささづ苑かすが』。今月18日、20代の男性介護職員の感染が確認されました。  男性介護職員に症状はなく先に感染がわかった両親の濃厚接触者としての検査で、感染が分かりました。「彼は自宅では居住スペースや洗濯物まで家族と分けていた。実習どおりに。にもかかわらず検査結果が陽性になってびっくりした。まさかという感じ」(古柴施設長)    施設長の古柴政美さん。施設では職員の感染が発覚する前から、マスクや消毒の徹底に加え利用者家族の面会禁止や職員の休憩室利用停止などの対策をとっていました。  さらに家族に疑わしい症状が見られたら出勤しないよう求めていて、男性介護職員は、両親の感染が分かる前の12日以降欠勤しましたが、施設関係者12人が濃厚接触者としてPCR検査を受けなければいけなくなりました。  「ささづ苑かすが」にはユニットと呼ばれる建物が3つがあり、ユニットごとに共有のスペースと利用者の個室があります。今回濃厚接触者となったのは、男性介護職員が担当するユニットに入居している利用者8人と、同じユニットで働く職員4人で、このユニットで勤務していた5人の職員が自宅待機となりました。  感染が拡大しないよう、利用者に対しては共有スペースへの出入りを制限し、介護にあたる職員も最小限の人数で固定しています。濃厚接触者となった入居者は今も施設にいて、職員は通常のマスクなどの装備に加え、ガウンやグローブを着用し介護にあたっているといいます。  職員の感染発覚から5日が経った現在。濃厚接触者となった入居者と職員は検査の結果待ちとなっています。「誰一人うつっていないことを当然祈っているんだけど、もしかして無症状で感染している人がいるなら、(そこから)うつってほしくない、命を守りたいという一心」(古柴施設長)  自宅待機で減った職員の分は他のエリアを担当していた職員でなんとか補っていますが、家族への感染を恐れ、自宅に帰っていない職員もいるということです。宿泊施設にも受け入れてもらえず、施設内に設けた簡易のスペースで寝泊りする過酷な日々が続いているといいます。  「拒否されるのも理解はできるし、そこまで手が回らなかった。法人としてこれからの課題。職員はかなり疲弊している、口には出さないけど、自分もかかるのではと不安に思っていると思う。本当に福祉職としての使命感のみで今はつながっている」(古柴施設長)    27人いる入居者の中には寝たきりの人や認知症の人もいて家庭での介護は難しいといいます。今後、検査の結果次第で職員の数がさらに減れば、どうやって入居者を支えていけばいいのか古柴施設長は頭を抱えます。  「もし陽性が続けば、さらに介護の現場が逼迫していくことは容易に想像できる。どうしたらいいかなという感じですね…」(古柴施設長)

チューリップテレビ