明大、4年ぶりV懸かる100度目の早明戦 19歳の先発SO萩井耀司「やるしかない」 12・1国立決戦/関東対抗戦
関東大学ラグビー対抗戦伝統の早大-明大は12月1日、国立競技場で100度目の定期戦として行われる。優勝を争う両校は29日、出場予定メンバーを発表し、自校のグラウンドで練習した。明大先発SOに抜擢(ばってき)された19歳の萩井耀司(ようじ)は、同じ早大の10番、服部亮太(18)との〝1年生SO対決〟に闘志を燃やした。 4年ぶりの優勝が懸かる100度目の早明戦を2日後に控え、明大は八幡山グラウンドで全体練習。SOで先発の1年生の萩井が覚悟を示した。 「めちゃくちゃ緊張しているけど、やるしかない。今までやってきたことを、状況に応じて工夫しながらゲームコントロールしていきたい」 神奈川・桐蔭学園高3年時に選抜、花園の2冠を達成し、今春に明大へ入学。長短のキックなどを武器に対抗戦は9月の初戦・青学大戦でデビュー。大一番で、10番の紫紺のジャージーに袖を通すことが決まった。 早大SO服部も佐賀工高出身のルーキーだ。ロングキックを持ち味に、6戦全勝に一役買う。対抗戦における早明戦での「1年生先発SO対決」は、後にどちらも日本代表で活躍した明大・田村優、早大・山中亮平の2007年以来、17年ぶり。萩井は「(服部に)負けたくないし、チームとして早稲田に勝つマインド」と必勝を誓った。 明大の神鳥裕之監督(50)は萩井について、24日のジュニア選手権決勝で勝った帝京大戦でのパフォーマンスを評価。「相手SOもキック力はあるが、エリアマネジメントができてスペースにコントロールよく蹴れる」とし「後半に(控えSO)伊藤龍を入れてゲームを動かしていければ」とプランを明かす。 優勝には勝ち点6が必要で、相手を3トライ以上上回っての勝利が求められる。2人の司令塔を軸に、自慢のFW陣を生かしながら、ここまでリーグ最少33失点の早大の防御を攻略したい。 「観客は僕が経験したことがないくらい入ると予想している。中心の僕が焦ってしまったら試合が崩れる。ぶれないように」と萩井。明大伝統の「前へ」の精神でチームを勝利に導き、そして頂点に立つ。(石井文敏)