阪神D1・佐藤輝、初屋外ティー打撃でフルスイング披露!対外試合は衝撃デビューの予感
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が11日、鳴尾浜で新人合同自主トレに参加。合同トレでは初めてとなる屋外での打撃練習を行い、ティー打撃でフルスイングを披露した。鳴尾浜ではフリー打撃を行わない方針だが、練習後にオンラインで取材に応じたゴールデンルーキーは“来たるべき日”に備えて、この期間にしっかりと振り込んでいくことを誓った。 鳴尾浜に力強い打球音が響き渡った。白球はすさまじい勢いで防球ネットに突き刺さる。フリー打撃ではない。たった数十分のティー打撃。それでも、佐藤輝の隠しきれないポテンシャルを裏付けるには十分だ。 「走る量とかどんどん増えていくと思うので、ついていけるようにやっていきたいです」 この日は合同自主トレ第1クールの最終日。ゴールデンルーキーは充実の表情で振り返った。 これまでは基礎体力アップの練習が中心だったが、この日からメニューに屋外でのティー打撃が追加。グラウンド上では初となる実技練習に自然と笑みもこぼれた。1球1球、こん身の力でバットを振り切る。いきなりみせたフルスイングは、隣にいたD6位・中野拓夢内野手(三菱自動車岡崎)が「佐藤輝明のスイングはやっぱり強かった」と目を丸くするほどの迫力。最後は、メニューにあった右打ちでも鋭いスイングをみせた。 ティー打撃だけでも、秘めたる能力の高さを見せつけたドラ1。あとは一日も早く、豪快な放物線を見たいところだが…。残念ながら、30日までの鳴尾浜での新人合同自主トレでは、屋外でフリー打撃を行う予定はないことがわかった。 その分、この期間に「しっかり振り込む」と佐藤輝。現在は全体練習後の個人練習でも、素振りや室内でのティー打撃を行っている。さらに自身のスイングは逐一動画で撮影して、入念にチェック。徹底的に準備を整えている。 9日の合同スタッフ会議では、井上ヘッドコーチが2月9日の日本ハムとの初の練習試合(宜野座)に「(新人も)出てもらう」と明言。12球団のキャンプが予定通りに実施されればのスケジュールではあるが、佐藤輝も望むところだ。「野球選手は試合をしてなんぼだと思う。そういうところで出してもらえるなら、すごいうれしい」と鼻息を荒くした。 「これから、いろいろな種類の打撃(練習)が増えると思うので、調整をしっかりしたいと思います」 ベールに包まれたパワーはキャンプで爆発させる。沖縄の青空にドでかいアーチを描き、虎党の希望を確信的なものに変える。(原田遼太郎)