日本の現役最強馬vs欧州6冠馬に注目! ジャパンカップはあの「特注馬」で大万馬券をゲット!!
――それでは、人気薄で面白そうな特注馬を教えてください。 平松 僕はドイツ馬のファンタスティックムーンです。前々走のバーデン大賞は、最後方から大外を回して、直線だけで突き抜けためっちゃ強い競馬でした。 それ以上に衝撃的だったのが昨年のニエル賞で、逃げた馬に自ら動いて鈴をつけにいき、そのまま押し切るという完勝劇。9着に大敗した前走の凱旋門賞は、苦手な道悪だったので度外視してOK。人気のなさと実力を考えたら、とてもおいしい馬ですね。 廣岡 私の特注馬はダノンベルーガです。毎回、期待はされるけど、あまりいい結果が出せていない馬。でも、昨年のJCと今年の天皇賞・秋以外は、掲示板を外していないんですよ。安定感は素晴らしいですね。この馬もいい末脚を持っているので、うまく歯車が噛み合えば馬券圏内は十分あると思います。 ――どちらの馬も買いたくなってきました。ところで! なんと2強の一角であるオーギュストロダンが、ふたりそろってまさかの無印に! 平松 この馬は芝2400mのGⅠをいくつか勝っていますが、最近のレースを見ていると、どうも2400mは少し距離が長いんじゃないかって。前走のアイルランドチャンピオンSはクビ差の2着と好走しましたが、勝ち馬のエコノミクスは次のレースでボロ負けしてるんですね。そういう不安要素があっても、過剰な人気になることは確実。それならばと思って、今回はバッサリ切りました。 廣岡 世界的なホースマンのエイダン・オブライエン調教師が管理するディープインパクト産駒で、イギリスとアイルランドの両ダービーを制覇したGⅠ6冠馬―もう、これだけで評価が爆上がりするのもわかります。確かに、怖い存在ですが、私も馬券的な妙味から無印にしました。 ――まあ、手を広げすぎると、的中してもマイナス収支になることもありますからね。 平松 ともあれ、今回で44回目になるJCですが、僕は第1回からずっと見続けてきました。国内外の好メンバーがそろった今年は、願わくば、昔のような強い外国馬と日本馬がしのぎを削って、心からワクワクできる競馬が見たいですね。 廣岡 私は初めて見たレースがJCなんです。アーモンドアイの引退レースで有終の美を飾った2020年ですね。当時、競馬は何もわからなかった私が、自然と涙が流れ出るくらい脳裏に焼きついているレースなので、今年も記憶と記録に残る戦いに期待しています! ――勝つのは日本の現役最強馬か、ディープインパクトの忘れ形見か、それとも......!? 決戦は11月24日だっ! ●平松さとし(Satoshi HIRAMATSU) 海外競馬の鬼! 『スポーツニッポン』などに予想コラムを持つ競馬ライター。海外競馬の取材も精力的に行ない、ほぼすべての日本馬の海外GⅠ勝利を現地観戦している。予想は緩急自在で、超伏兵馬に敢然と本命を打つことも。海外馬券にめっぽう強く、収支は大幅プラス! ●廣岡まりあ(Maria HIROOKA) 競馬大好きタレント。昨年まで『タートピッ!』(JRA公式チャンネル)のリポーターとして美浦トレセンを担当。現在は『競馬BEAT』(東海テレビ)などの競馬番組に出演。競馬場でイベントのMCも担当している。トレセン取材を生かした堅実な予想に定評があり、万馬券ゲットも 取材・文/浜野きよぞう 撮影/内山一也