ラッパー千葉雄喜の驚くべき“真価”。「彼を推せば日本人が世界で戦えるようになる」と言える理由
ShotGunDandy(ショットガンダンディ)さんにHIPHOPにまつわるアレコレについて解説してもらう本連載。 ▶︎すべての写真を見る 今回は、『チーム友達』『Mamushi』で世界中を席巻しているアーティスト、千葉雄喜を徹底解説!
皆さんいかがお過ごしでしょうか? ShotGunDandy参上です。 今回は、今年『チーム友達』で世界中に衝撃を与えた、今最も世界に近い日本人ラッパーである千葉雄喜について書かせて頂こうと思います。
以前はKOHH名義で超大物アーティストと客演
はじめに千葉雄喜がどのようなラッパーなのかをざっくりと紹介します。 千葉雄喜は2012年頃から「KOHH(コー)」という名義でラッパーとして活動していました。数々のミックステープやアルバムをリリースする中、2015年に韓国でかなり人気のあるラッパー、キース・エイプ(Keith Ape)の曲『It G Ma』に客演しましたが、この曲のミュージックビデオがYouTubeにアップされると世界中で大ヒット。 これをきっかけに世界的人気のスターシンガーであるフランク・オーシャン(Frank Ocean)の『Nikes』という曲にも客演で迎え入れられるという快挙を成し遂げて、日本のHIPHOPシーンにかなりの衝撃を与えました。 それだけに留まらず、その後もマライア・キャリーの『Runway』という曲のリミックスにも客演で迎え入れられたり、宇多田ヒカルの『忘却』という曲にも参加したり、NHKでKOHHの特集が組まれたり、パリコレのファッションショーにも参加したり……。幾度となく日本のHIPHOPシーンに衝撃を与え続けました。 そんな人気絶頂に達したであろう2020年に引退を表明し、2021年に正式にラッパーとしての活動から身を引きました。KOHHのプロデューサーとして裏で支えていた318という人物と、「人気が絶頂に達したら引退する」という活動開始時に交わした約束だったといわれており、初めから計画していたようです。「絶頂で引退する」なんて、粋で格好良いと思います。