パリ五輪代表の荒木彩花も躍動し、SAGA久光の佐賀が「連覇」へ快勝発進【国スポ・バレー成年女子】
国民スポーツ大会(国スポ)は7日、佐賀市のSAGAアリーナなどでバレーボール競技が行われ、成年女子でSVリーグのSAGA久光スプリングスのメンバーで臨んだ佐賀が快勝発進した。兵庫(選抜)との初戦の準々決勝にセットカウント3―0(25―19、25―9、25―11)でストレート勝ち。8日の準決勝で熊本と対戦する。 ■新ユニホームで3人娘がかわいい~~ポーズ【写真】 SAGA久光のスターティングメンバー(第1セット)は、中島咲愛(25)、中川美柚(24)、栄絵里香(33)、吉武美佳(21)、平山詩嫣(23)、荒木彩花(23)、リベロ・西村弥菜美(24)。 昨年鹿児島県で開催された「最後の国体」を制したSAGA久光にとって「最初の国スポ」は「連覇」が懸かっている。今月13日にSVリーグの初戦を控えており、体力的にもタイトな日程ながら、チーム最年長の33歳でセッターの栄は先発のコートに立った。「若手が多いんですが、年齢に関係なく、全員で1試合1試合を勝ちにいくというスタンスで臨みました」。一戦必勝を期したトスワークでけん引した。 ホームアリーナで躍動した選手たちの中で、目立ったのが、セッターにトスを呼ぶ「声」の多さだった。ライト側からの攻撃を担った吉武が前衛だけでなく、後衛からもパワフルなアタックを決めれば、平山と荒木のミドルブロッカー陣も献身的な動きで攻撃にたびたび参加。「私のトスが悪くても、決定打にしてくれるので本当に頼りになります」と栄は感謝した。 今夏のパリ五輪で「日の丸」を背負った荒木は、トレードマークのゴーグル姿でブロックでも会場を沸かせた。「試合前に感じていた緊張をプレーにうまく生かせて、最低ラインのブロックができたと思います。私よりも若い選手がたくさんコートに入っていて、私自身も負けられませんし、何よりフレッシュな気持ちでプレーできるのが大きいです」。昨季故障に泣いた23歳は心技体で早くもエンジン全開。スプリングスの新たな「顔」としての貫禄も出てきた。(西口憲一) 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社