ヤクルト希望の星、初アーチを放った2年目の大砲に注目!【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第131回
澤井選手は大物になるに違いない、と感じるのは、彼の真面目さゆえ。趣味が「筋トレ」で、大学ではスポーツ科学部で筋肉や運動のメカニズムを学びました。大学ではウエイトトレーニングや食事へ意識を高め、体重を20キロも増量。下半身がパンパンでジーンズが履けなくなったとか。 「【軸】【重心】【脱力】のどれかが崩れると、自分の場合は打球が飛ばない」と自身のバッティングを冷静に分析するなど、常に自分へ矢印が向いているんですね。その姿勢は「まさにプロだな」と思いました。ちなみに、澤井選手の座右の銘は「やるか、めっちゃやるか」です。 今年のヤクルトは厳しい順位となっていますから、この先の楽しみは個人タイトルや若手の活躍に集約されていきます。ホームラン王は村上選手、最多安打は長岡秀樹選手に期待です。そして、澤井選手をはじめとした未来の主力たちが、1試合でも多く活躍することを祈るばかり。 ちなみに、やはり熱心にヤクルトを応援している私の母は、ヤクルトが勝利した夜はアイスクリームを食べる、という"儀式"を欠かしません。最近では、お気に入りの奥川恭伸投手が勝利した試合と澤井選手がホームランを打った試合は、なんと2つ食べていいことにしたとか! 傍から見たら消化試合でも、若手にとってはチャンスとも言えます。優勝争いから離れてしまったとしても、いつまでもシーズンを楽しむ姿勢は、両親から学んだのかもしれません。 まだまだ残り試合から目が離せそうにありません。それではまた来週。 構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作