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震度速報 8月6日 2時56分 気象庁発表
8月6日2時54分ごろ地震がありました。
[観測地域] 福島県中通りなど  [震度] 3  今後の情報にご注意ください。詳細
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理系のお父さん・お母さんのためのかけっこ講座 速く走るための“リズム感”を手に入れよう!

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REAL SPORTS

バネの伸び縮みのタイミングをつかむ「3ステップスキップ」ドリル

今回、速く走るためのリズム間を養うのに最適なドリルとして紹介するのは、 『3ステップスキップ』です。 バネの動きの獲得にスキップが有効なことは連載の中でもお伝えしていますが、今回のスキップで重要なのは、3カウント目に腕を使ってタイミングをとることです。まずは、タイミングをバネに合わせて取るスキップから。 そんなに複雑な動作ではありませんが、まずは手順を示してみましょう。 1.任意のスタートラインからスキップを開始 2.スキップをしながら「1、2、3」と数字をカウント 3.右足が利き足の場合は、1.右足、2.左足、3.右足の順にスキップをする 4.3のタイミングで両手を振り上げてバンザイをする たったこれだけです。動作をかけ声にするなら「イチ、ニーッ、サーーン」くらいの感じでしょうか。 3でバンザイをすることで、子どもたちの身体は自然と上に高く飛び上がることになるはずです。これは足で地面を蹴るタイミングと、腕を振り上げることで得られる力のタイミングがピッタリ合って、それまでよりも上方向へのパワーの出力が高まったから。タイミングを取るときのコツは地面に接地した瞬間ではなく空中にいるときを意識することです。そうすることで「動作の先取り」ができるようになり、タイミングの取り方が一気に上達します。

バネと重心移動のタイミングを合わせるドリル

もう一つ、このドリルの次の段階として、重心移動のタイミングに合わせたスキップドリルがあります。 1.任意のスタートラインからスキップを開始 2.スキップをしながら「1、2、3」と数字をカウント 3.右足が利き足の場合は、1.右足、2.左足、3.右足の順にスキップをする 4.3のタイミングで両手を前へ振り出して、前方に飛び出すように動く バンザイのトレーニングに前方への重心移動を加えたアクションになります。このドリルを行う際に子どもたちには「身体をボール」だと思って、「腕を使って身体を前に投げる感覚で」と伝えています。 ボールを投げるとき、できるだけ遠くに飛ばすためには、真上や水平方向ではなく、斜め上に向かって投げますよね? ボールが放物線を描いて遠くに飛んでいく。身体を前に運ぶときの腕の運動もあれと同じイメージです。 速く走るためには斜め上に重心を移動するのがベスト。バンザイでは真上に跳んでタイミングをつかみましたが、次の段階では、バンザイで得たタイミングと少し上に飛び上がる感覚を残しつつ、前方に移動します。 このスキップドリルを続けると、「斜め前への重心移動」と「バネを使って跳ねる力」が重なる瞬間をつかむことができるようになります。 リズムが重要な音楽で考えてみましょう。例えばピアノの鍵盤をゆっくり押し切るように叩いてもいい音は鳴りません。ただ力任せに叩いても、指先でちょこちょこと軽く弾いても同じようにいい音は鳴らず、リズムも取ることができないでしょう。 重要なのは、鍵盤の重さの重さを感ながら弾くこと。運動時の人間の身体も同じで、走る場合は重力も含めた自分の身体の重さをしっかりと感じて、それを利用する感覚を身につけることが重要です。 実はこれは、バットでボールを打つ野球や、ゴルフのような道具を使うスポーツでも同じことがいえます。運動の動作では、動作の中心になる物体の重さを感じて、利用して動くことがポイントになります。 これで、“リズム感”の4つの要素の「重さを感じる力」が身に付きます。 ドリルにスキップを用いているのは、リズムを全身で感じるため。これによって「身体の協調性」を鍛えることができます。スキップの最中、足を接地した瞬間ではなく空中にいるときにタイミングの意識を置くことで、「動作の先取り」ができるようになり、この感覚がそのまま、力を加える瞬間と力を抜く瞬間の認識につながり、「インパクトと脱力」が身に付くようになるのです。 2つのドリルを繰り返すことで、なんとなく感覚のせいにしてきた“リズム感”の4つの要素が身に付くというわけです。リズム感を得るためのコツは、身体の重さを感じながらリズムと身体の動きを一致させること。『3ステップスキップ』はその感覚を養うのに最適なトレーニング方法なのです。 <了> [PROFILE] 細野史晃(ほその ふみあき) Sun Light History代表、脳梗塞リハビリセンター顧問。解剖学、心理学、コーチングを学び、それらを元に 「楽RUNメソッド」を開発。『マラソンは上半身が9割』をはじめ著書多数。子ども向けのかけっこ教室も展開。科学的側面からランニングフォームの分析を行うランニングコーチとして定評がある。

細野史晃

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