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マリノス育ち山田康太が水戸で覚醒?「変なプライドは全て消えました」

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 背番号7にボールが集まる。巧みなトラップで足元に収めると、周りを見てテンポよくパスを散らす。左右の足で苦もなくボールを捌くその姿は、まさしくチームの中心と呼ぶに相応しかった。 【秘蔵写真】ヤンチャそうな藤枝東の長谷部、韮崎の中田英、桐光・俊輔、イケメン市船・増嶋&北嶋、半端ない大迫、平山、乾……高校サッカー伝説の45人!  ついに再開をしたJ2リーグ。ザスパクサツ群馬vs.水戸ホーリーホックの一戦で、ゲームを巧みにコントロールした水戸MF山田康太のプレーに目を奪われた。  小学校3年生のころから下部組織で育ち、“ハマのプリンス”として愛された横浜F・マリノスを離れたのは、昨年8月のこと。名古屋グランパスに期限付き移籍、そしてプロ3年目となる今季は、またも期限付き移籍で水戸にやってきた。いわゆる武者修行中である。  この日も4-4-2のダブルボランチの一角として出場。時間は空いたが開幕戦から2試合連続スタメンとなった。

4カ月ぶりの実戦、頭の中は冷静。

「もう一度、開幕戦を戦っているような感覚でしたね。(開幕戦の)大宮アルディージャ戦も待ち望んだ試合でしたが、(群馬戦でも)最初は緊張というか、硬さがありました」  実に4カ月ぶりの公式戦。胸の高鳴りはなかなか収まらなかった。しかし、山田の頭の中は非常に冷静だった。 「群馬は僕たちと同じ4-4-2なので、ボールを動かしづらい展開になると思っていました。そうなると攻撃の部分で(ボールを)変な取られ方をしたり、相手が勢いに乗ってしまうような取られ方をしてしまうのが怖かったし、相手に『自分たちの守備がハマっている』と思わせるのも嫌だなと思った。相手が活気づくようなプレーをさせてはいけないと思っていたので、この試合ではフィニッシュに絡むの仕事よりも、ビルドアップのところに専念した。失点のリスクを減らし、攻撃の起点にもなる中盤のリンクマンの仕事に徹しようと思いました」

黒子に徹し、相手の心理を読みながら。

 確かに山田は、この試合では完全に「黒子」に徹していた。大宮戦では積極的にアタッキングエリアに顔を出し、同点となる今季初ゴールを叩き出していた。だが、群馬戦は大宮戦で見せた攻撃的なスプリントを封印。中盤で首を何度も振って周りの状況を確認しながら、間のスペースに頻繁に顔を出してボールを受け、ダイレクトパスやゆっくりとしたボールキープからの長短のパスを駆使し、チームのパス回しに緩急を加えた。 「いざ試合が始まってみると想定していた通りだったし、群馬(正田醤油スタジアム群馬)は湿度が高くて暑かったので、ボールを動かされる方は運動量が落ちていくと思っていました。再開後1試合目で、自分を含めて、ピッチに立つ全員が体力面で不安を抱えている状態での試合だと思ったからこそ、そこで優位に立つことに徹しようと途中で意思決定をして、タスクを黙々とこなしました」  前半1度目の給水タイムではCB細川淳矢にポジショニングや連携面での確認を取った。自らの意思とチームとしての戦い方をリンクさせた山田の狙い通り、ゲームは徐々に水戸のペースとなっていく。

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