前半に挙げたゴールを守り切った大分が全国に王手!大分西は1点に泣く
昨年度の代表校が3年連続の選手権出場に王手を掛けた。 11月7日、高校サッカー選手権の大分県予選・準決勝が大分スポーツ公園サッカー場で行われ、第1試合では大分が大分西と対戦。最終盤は相手の猛攻に手を焼いたが、前半に挙げたゴールを守り切って勝利を手にした。 【フォトギャラリー】大分西 vs 大分 大分は攻守一体となった戦いで主導権を握る。4-2-3-1のシステムを基本としつつ、守備時はトップ下の田中脩人(2年)を最前線に配置して2トップの陣形で敵を牽制。相手のビルドアップを封じると、中盤でボールを奪って素早く攻撃に移る。J3福島入団内定のFW堤聖司(3年)を起点にカウンターを仕掛け、何度も相手ゴールに迫った。前半20分には田中の右CKからチャンスを得ると、こぼれ球を竹谷悠(3年)が押し込んだ。 リードを奪った後も統率の取れた守備と手数をかけない攻撃で相手を圧倒。危険な場面もほとんど作らせず、優勢に進めて前半を終えた。 しかし、後半に入ると、様相が一変する。相手が守備のやり方を修正したため、前半のようにプレスがはまらない。後手を踏み、自陣で守る時間が増えていく。19分には左SB野山大翔(3年)の折り返しからFW安藤湖楠(3年)にシュートを放たれた。枠を外れてことなきを得たが、以降も危険シーンを作られてしまう。追加点を奪って守備陣を楽にしたかったものの、攻撃陣は決定機を生かせない。31分に得たPKを堤がバーに当ててしまうなど、思うように試合を運べなかった。 最後まで流れを取り戻せなかったが、守備陣が要所を締めた大分。無失点で切り抜け、1-0で逃げ切って決勝に駒を進めた。 15日に行われる決勝の相手は日本文理大附に決まった。今季は県内のタイトルを獲れていないだけに、最後の戦いに懸ける想いは強い。小野正和監督は言う。「どんな形でも良いので勝ちたいので、良い準備をしたい」。今季初の優勝を目指し、ファイナルの舞台に立つ。