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水族館になぜかトンボ好き学芸員 標本や羽化動画展示し魅力発信

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北日本新聞

 魚津水族館(富山県魚津市三ケ)に、トンボと幼虫のヤゴに詳しく、語り出したら止まらない「トンボ・ヤゴ大好き学芸員」、不破光大さん(41)がいる。不破さんは「『水族館なのにトンボ?』と思うかもしれませんが、ヤゴはれっきとした水の生き物の仲間」ときっぱり。トンボとカゲロウの標本61種126点と41種分の羽化動画の常設展示コーナーを館内に設け、魅力を発信している。(松下奈々)  トンボの幼虫ヤゴは田んぼや河川など身近な場所に生息し、羽化して成虫になると空を飛び回る。県内には89種が生息し、不破さんの集めた標本はその7割近くに上る。  2センチほどのハッチョウトンボから、10センチ超のオニヤンマまで多様な種類がそろう。不破さんがヤゴから育てたものが多く、県内各地で2013~20年に捕まえた。ほとんどの標本に、ヤゴの抜け殻を添えた。羽化動画は静止画をつなげたタイムラプス動画で約40分間。神秘的な姿が見られる。収集は今も続け、飼育中のヤゴも展示している。

 不破さんがヤゴとトンボの調査を始めたきっかけは、12年8月、角川で行われた野外観察イベント「うおづ水辺の調査隊」。ヤゴを捕まえた子どもに種類を答えられなかった悔しさがばねだった。  コオニヤンマの羽化を見て、さらに研究にのめり込んだ。地味なヤゴとかっこいい成虫-。変化の大きさに魅せられた。「種類が分かると、どんどん面白くなった」と振り返る。  ヤゴの中には種類の判別が難しく、羽化するまで種類が分からないものがある。捕まえたヤゴは館内の「富山の河川」コーナーで展示しながら飼育。ヤゴは夜に羽化するため、兆候が見えると水槽を自宅に持ち帰り、夜通し観察を続け、羽化する様子をスマートフォンで撮影した。  不破さんは「こんなに面白い生き物がすごく身近なところにいる。富山の自然の素晴らしさを知ってほしい」と話した。

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