子ども二人が「大学生」で家計はギリギリ…貯蓄もほとんど残っていません。子どもを大学に行かせているほかの家庭は「余裕」があるのでしょうか?
子どものいる家庭では教育費がかかるため、家計管理が難しいと感じることもあるでしょう。大学生の子どもが二人もいると、家計がギリギリで、貯蓄がほとんど残っていない場合も考えられます。同様に、子どもを大学に行かせている「ほかの家庭」では、どのような状況なのでしょうか。 今回は、大学進学にかかる費用について調べました。大学進学までに、どのくらいの貯金が必要なのかをシミュレーションし、計画的にお金を貯めることが大切です。子どもの大学進学費用が気になっている方は、参考にしてください。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
大学進学にかかる費用
子どもが大学に進学する際には、さまざまな費用が発生しますが、その中でも大きな割合を占めるのが「授業料」と「入学金」でしょう。文部科学省によると、令和5年度の国公私立大学の授業料および入学料(カッコ内)は、以下の通りです。 ●国立大学:53万5800円(28万2000円) ●公立大学:53万6191円(37万4371円) ●私立大学:95万9205円(24万806円) これらに加えて、施設の設備費や実験・実習料なども、大学に納める必要があります。例えば私立大学(学部)の場合、初年度納付金は総額147万7339円で、内訳としては以下の通りです。 ●授業料:95万9205円 ●入学料:24万806円 ●施設設備費:16万5271円 ●実験実習料:2万8864円 ●その他:8万3194円 子ども二人が大学に入学する場合は、初年度納付金だけで、おおよそ295万4678円がかかることになります。これはあくまでも平均値であり、入学する大学や学部によっても学生納付金は異なるため、事前に確認しておきましょう。
学生納付金以外の費用もある
大学進学の際は、学生納付金以外に以下のような出費が発生します。 ・出願や受験にかかる費用 受験料や、願書を取り寄せるための費用がかかります。受験・合格発表・入学式の際には、大学までの交通費および宿泊費・滞在費がかかる場合もあります。 ・入学しなかった大学への納付金 複数の大学を受験する場合は、入学しなかった大学への納付金がかかる点にも、注意が必要です。 ・パソコンや教材などの費用 大学の授業で使うパソコン・教科書・電子辞書・教材などを購入する費用が必要です。 ・新生活にかかる費用 大学進学後に一人暮らしをする場合は、住まい探しや新生活用品を購入するために、まとまった費用が発生すると考えられます。