停職取り消し求め、女性教諭が茨城県提訴 取手中3自殺
茨城県取手市で2015年に市立中3年の女子生徒=当時(15)=が自殺した問題で、県教委から停職1カ月の懲戒処分を受けた女性教諭(48)が、県を相手に処分の取り消しを求めて水戸地裁に提訴したことが24日、分かった。 訴状によると、教諭は15年11月、当時勤務していた取手市内の中学校で担任をしていた生徒が自殺した。県の調査委員会は19年3月、教諭が「いじめを助長した」などとする報告書を提出し、県教委は19年7月に教諭を停職1カ月の懲戒処分とした。教諭側はいじめの助長について「事実の摘示や必要な論証がされていない」として、処分を「納得できない」と主張している。提訴は3月3日付。 教諭は取材に「いじめに気付けなかったことは申し訳なく思うが、助長したなどはあり得ない」と話した。 県教委教育改革課は「係争中のためコメントは控える。裁判で主張を明らかにしたい」としている。
茨城新聞社