称名滝、待望の絶景 ハンノキ滝とV字 落石応急措置、遊歩道開通 富山県外からも行楽客多く訪れ
立山町芦峅寺の称名滝(標高1080メートル)につながる遊歩道が21日開通した。雪崩の影響で通行止めになっていた約900メートル区間に応急措置が施され、滝のそばまで近づけるようになった。富山県内外から行楽客が訪れ、日本一の落差350メートルを誇る瀑布(ばくふ)と雪解け時期だけ現れるハンノキ滝が描く「V字」の絶景に見入った。 【写真】展望園地から見える称名滝とハンノキ滝 遊歩道の通行は当面、午前8時~午後5時に規制される。21日は朝から、開通を待ち望んでいた行楽客が続々と訪れ、遊歩道へ歩を進めた。駐車場には石川、神戸、名古屋、柏など県外ナンバーの車が目立った。 前日に両親と雪の大谷を楽しんだ荒見志穂さん(37)=千葉県我孫子市=は「大谷もこの滝も高さにびっくり。幸運にも道が再開し、良い思い出になった」と笑顔を見せた。 遊歩道は3月末の雪崩で落石防護柵約30メートルが損壊し、大型連休前に予定していた開通が延期されていた。駐車場までの称名道路は4月29日に開通した。 ●県内曇り 21日の富山県内は湿った空気の影響で曇り空が広がり、所によって雨が降った。最高気温は富山市中心部21・9度など全10観測地点で5月中旬~6月上旬並みだった。