根本厚労相が会見 勤労統計問題で関係者を処分(全文)統計法違反は極めて遺憾
一報を受けてから直接言及するまで何をしていたのか
TBSテレビ:TBSの『報道特集』の金平と申しますが、大臣の下にこの案件が上がったのは昨年の12月20日だというふうにお聞きしておりますが、このことについて大臣が直接言及されたのは翌年の、今年の1月8日ですね。この間、何をなさってたんですか。 根本:まず12月20日に私は一報を受けました。これは東京都における500人以上の事業所について抽出調査であったということ、そしてその抽出調査を復元していなかった、これを、報告が上がりました。私は徹底的に調査をしろと、私は指示をいたしました。そしてやはりどういう事態が、事実があるのか、あるいはどういう原因があるのか、きちんとした事態を調査し、把握し、究明し、その上で私は対応するのが、私は筋だと思いました。 これは12月20日に私が一報を受けた、この段階でそれを申し述べても混乱を招くだけですから、私はしっかり調査をした上で、しっかりと把握し、原因も究明して、その上できちんと事実関係が一定整理された段階で1月11日にお話をしましたけど、さらなる精力的な調査をして、今回の委員会としての報告に至ったものであります。 TBSテレビ:先ほどの、特別調査委員会の報告を、この前の記者会見で報道陣の前で行われたわけですけども、多くの記者から組織的隠蔽についての質問というのが相次ぎました。まだ納得をしていないというような報道陣の大方の受け止めもあったようですけれども、これで何か幕引きを急いでいるのではないかというような印象を国民に与えることになるのではないかというふうに思う人もいると思うんです。その点、いかがでしょうか。 根本:先ほど委員長からも話があったと思います。とにかく事実は何か、どういう原因でこういうものが生じたのか、そして責任はどこにあるのか、こういうことについて、第三者委員会の特別監察委員会で、第三者の目でしっかりと調査をしていただきました。 繰り返しになりますが、組織的隠蔽があったのではないかという指摘がなされている個別の事情があることは承知しておりますが、報告書においてはここの事案について、供述によれば、隠蔽しようとするまでの意図は認められなかったとされております。私はやはり委員会でしっかりやってもらった、これがポイントだと思います。 そして、これからの委員会については、さらにこれからの統計の在り方や、どうしてこういうことが起こったのか、統計についての体制の問題や、厚生省全体としての組織の在り方も含めて、さらなる議論をしていただいて、審査委員会としての、また、ご報告をいただきたいと思っております。