初のV6搭載! 直線基調のデザインへと進化。美しいだけではなく機能性も併せ持ったスタイリング|84年式日産フェアレディZ 300ZX Vol.1
【84年式日産フェアレディZ 300ZX Vol.1】 1983年に登場したZ31はロングノーズ&ショートデッキという伝統的なスタイリングを継承しながらも、より空力を追求したシャープな直線基調のデザインへと進化。 真っ赤な化粧カバーが目に飛び込んでくるエンジンルームや、北米仕様のリアスポイラーなど【写真6枚】 美しいだけではなく機能性も併せ持ったスタイリングだった。 そして最大のトピックが、パワーユニットの刷新。それまでの直6に代え、Z初のV6エンジンを搭載したのだ。2LターボのVG20ET型と3LターボのVG30ET型を設定し、どちらもSOHCながら後者は230ps(グロス値)という当時の国産車最強のパワーを実現。その圧倒的なパワーにオーナーも強い憧れを抱いたそうだ。 その後1985年には、世界初のセラミックターボを採用した2L直6DOHCターボを搭載するZR系を追加。翌年にはビッグマイナーチェンジを実施し、北米のNDI(日産デザインインターナショナル、現:日産デザインアメリカ)がデザインしたグラマラスなデザインに一新。加えて3LのNAのDOHCエンジンを搭載した300ZRを新たに設定。引き締められた足回りにより、アメリカンスポーツ的なイメージを払拭した。 Vol.2、Vol.3へ続く 1984年式日産フェアレディZ 300ZX(HZ31)主要諸元 全長×全幅×全高(mm) 4335×1725×1295 ホイールベース(mm) 2320 トレッド前/後(mm) 1415/1435 車両重量(kg) 1325 エンジン型式 VG30ET エンジン種類 水冷V型6気筒SOHCターボ 総排気量(cc) 2960 ボア×ストローク 87.0×83.0 圧縮比 7.8:1 最高出力(ps/rpm) 230/5200 最大トルク(kg-m/rpm) 34.0/3600 変速比 1速3.350/2速2.056/3速1.376/ 4速1.000/5速0.779/後退3.153 最終減速比 3.545 ステアリング形式 ラック&ピニオン サスペンション 前ストラット式/後セミトレーリングアーム式 ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク/後ディスク タイヤ 215/60R15(前後とも) 発売当時価格 320万円
Nosweb 編集部
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