【目黒記念】ボッケリーニが〝開花〟を告げる重賞2勝目 浜中の視線は大舞台へ「これからドンドン良くなるはず」
日本ダービーの余韻残る東京競馬場で行われた第136回GⅡ目黒記念(芝2500メートル)はボッケリーニ(牡6・池江)が優勝。最重量タイの57・5キロを克服して、20年GⅢ中日新聞杯以来となる重賞2勝目を飾った。GⅠ2勝のラブリーデイを全兄に持つ同馬。ここから快進撃となるか? 昨年の覇者ウインキートスが外から勢い良く飛び出し、無難にスタートを切ったボッケリーニはその直後の絶好ポジションを難なく確保。超スローの流れだった昨年よりは1秒程度前半の流れは速かったとはいえ、典型的な後傾ラップのレースに。向正面でマイネルウィルトスがマクり気味に上がっていったが、ペースが上がることなく、ボッケリーニは抜群の手応えで直線へ。斤量を背負っていただけにスパッとは切れなかったものの、ゴールまでしっかりとした伸び脚でライバルを突き放した。 「思った通りの展開になったし、枠順も良かったですから。斤量だけが唯一の気になるところでしたが、終わってみれば完勝でしたね。オクテの血統でこれからドンドン良くなっていくはず。大きな舞台へ向けていい弾みとなりました」と、今年重賞3勝目をマークした浜中は前を向く。 ハイラップを刻んだダービーとは一転して先行有利な展開。今回はもろもろのツキに恵まれた内容とはいえ、5戦して勝利なしに終わった昨年の不振から完全に脱した印象だ。「宝塚記念(6月26日)は中3週。少し厳しいかな」と池江調教師は上半期のグランプリへの参戦に関しては保留としたが、同馬を知り抜く浜中がさらなる飛躍を確約しただけに、次なる走りを楽しみに待ちたい。
東スポ競馬編集部