50代からの人生を変える「趣味の選択」。やらなければという気持ちを手放す
「本当にやりたいこと」を見つける3つの基準
趣味を整理するうえで大切なのは、自分にとって「本当にやりたいこと」の基準を明確にすることです。私は、以下のポイントを考えました。
●1:やっていて楽しいか
純粋に「楽しい!」と思えるものは続ける価値があります。ブログ執筆はまさにその1つ。思考を整理でき、知識も深まるし、読者と交流できる楽しさや、記事を1本書いた達成感は手放せません。
●2:時間を費やす価値があるか
限られた時間のなかで、優先順位が低いものは自然とあと回しになります。私はあまり使用していない教材を思いきって手放し、今後使いたいものだけを残しました。
●3:他人と比較していないか
他人のSNSを見て「これもやってみたい」と始めた趣味は、続かないことが多いです。私も、ネットで見かけた収納法(特殊な服のたたみ方など)や家計管理術に影響されて、方法を次々と変えていましたが、結局はしっくりこず、書きかけのノートが増えていきました。
趣味を手放すときの罪悪感をなくす
「一度始めた趣味をやめるのはそろえた道具がもったいない」「三日坊主で終わるのは情けない」「せっかくここまで続けたのに」という気持ちにもなるかもしれません。 ですが、趣味はあくまで自分のために行うこと。自分や生活環境は常に変わるので、今の自分に合わないものを手放したり、取り組み方を変えたりすることは、自然でいい選択だと思います。 私の場合、塗り絵がその例。リラックスのために始めた頃は楽しかったのですが、次第に「もっと美しく塗りたい」とYouTubeでチュートリアルを見ることが増え、変なプレッシャーを感じるようになりました。 そこで、初心に戻って動画を見るのをやめ、「上手に塗ること」は意識せず、楽しむことを最優先にしました。その結果、始めた頃の楽しみが戻ってきました。
趣味を「絞る」ことで得られる3つの効果
趣味を整理し、本当にやりたいことに集中すると、生活がシンプルになります。私が実感した効果は以下の3つです。
●1:精神的な余裕が生まれる
趣味が多いと、「やらなければ」というプレッシャーを感じがちです。少数の大事な趣味に絞ったら、その時間を心から楽しむことができるようになりました。