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オーナーの資産は2000億円以上だけど…アスレティックスがマイナー選手の給与支払いを中止に

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THE DIGEST

 新型コロナウイルス感染拡大によりシーズン開幕の見通しが立っていないメジャーリーグ。一時は7月4日の開幕に向けて動き出したかに見えたが、健康面の不安に加え、各球団の収益が大幅に減少した影響で選手年俸を極力抑えたいオーナー側と選手会との関係が悪化し、開幕に向けて暗雲が立ちこめつつある。 【動画】イチローのデビュー戦と引退試合はA's。“英雄”の最後の勇姿を改めて!  果たしてオーナー側の苦境を表わすような決定を、ある球団が下した。オークランド・アスレティックスは現地26日、4月から毎週400ドル(約4万3000円)支払っていたマイナーリーガーへの給与支払いを、5月31日をもって中止することになると、『ESPN』のジェフ・パッサン記者とアルデン・ゴンザレス記者は報じた。 「不幸なことに、球団が今置かれている状況を鑑みた時、我々は5月31日以降に給与を支払わないことを決定した。難しい決断であったし、フロントの多くも一時帰休もしくは残りシーズンの給与削減となることになる。大変申し訳ない」。アスレティックスのデビッド・フォレストGMは、マイナーの選手に対してこのように謝罪文をメールで送ったという。  これまで散々報じられているが、マイナーリーガーの給与の待遇は芳しくない。メジャーの今季最低年俸は56万5000ドル(約5900万円)に対し、マイナーでは最上級の3Aの選手でも1万5000ドル前後(約180万円)、しかも支給されるのはレギュラーシーズンのみ。2A以下の選手は推して図るべしで、このため、米国保険福祉省が定める貧困ラインの1万2490ドル(約133万円)に大半のマイナーリーガーが達していないのが現状だ。ドラフト時に高額の契約金を手にしていない選手は、オフシーズンにUberなどでアルバイトをして生計を立てている。    ただでさえ、生活面が苦しいマイナーリーガーに対しての今回の決断を巡り、批判を浴びているのがオーナーのジョン・フィッシャー氏だ。『GAP』の創始者の息子で投資家でもあるフィッシャー氏の資産額は推定20億ドル、日本円にして2180億円に上る。“ビリオネア”ではあるものの、これまでスタジアムなどのインフラ整備にもお金を費やさなかった過去があり、試合中に下水が漏れたことがある一件を含めて選手やファンから不興を買ってきていた。  そこにきて、今回の給与支払いの中止を受け、ファンからは「Fxxxx(放送禁止用語)」「お金持ちには貧乏人の気持ちが分からないよな」「恥ずべきこと」「他に削減できることがあるのでは?」とバッシングされているわけだ。しかも先日には、本拠地のリース料年間120万ドル(約1億3000万円)の未払いも報じられており、今回の件がさらに追い打ちになった感もある。  フィッシャー氏はファンに宛てたメールにおいて「本当に経済状況が苦しい」と吐露しているものの、理解を得るのは難しいかもしれない。ちなみにアスレティックスは、6月10~11日に行われるドラフト会議終了後、複数名にわたるスカウトの一時帰休を予定しているという。 構成●SLUGGEER編集部  

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