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「近寄らないで!」コロナ禍、妻に居場所を“奪われた”男たちの悲劇

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ようやく終焉の兆しが見え始めたコロナ禍。特定都府県以外の県では徐々に自粛解除が始まり、平穏な暮らしが戻りつつあるようにも思えます。しかし、生活が戻ったからといって、戻らないものもあるようで……。ここでは男性の目から見た「コロナ禍」をお届けします。

◆部屋に入るな……それが、家族に対する言葉なのか?

東京都心の薬局で働く薬剤師の正雄さん(仮名・43歳)。開店の2時間前から店に入り、深夜遅くまで、品出しに発注にと忙しい毎日を送っているといいます。心ない客から罵声を浴び、マスクやトイレットペーパーを奪い合う場面に心が削られる日々。しかし、唯一安心できるはずだった家庭にすら、正雄さんの居場所はありませんでした。 「まったくひどいものですよ。妻が、『家に帰ってくるな』って言ったんです」 昨年の春、家を新築したばかりだという正雄さん。専業主婦で料理好きな奥様の要望で日当たりの良い2階にLDKを設え、1階が風呂、トイレ、納戸。3階には夫婦の寝室と、小学3年生になるお子さんの部屋。都会にありがちな狭小住宅ではあるものの、快適に暮らしていたといいます。 「コロナ禍がひどくなった3月末。仕事を終えて家に帰った途端、階段の上に立っていた妻から『もう家に帰ってこないで! それができないなら、せめて2階に上がってこないで!』って怒鳴られたんです」 驚いた正雄さんがその場で理由を尋ねると、「コロナが怖いから近寄らないでほしい。家族にうつさないでほしい」とのこと。職場ではきちんと消毒やマスクで対応しているし、帰宅の際も必ず消毒し、手洗いも行っている。そもそも自分には感染の兆候もない。そうしたことを説明しても奥様は「NO!」の一点張り。 途方に暮れていると、奥様は階上から正雄さんの衣類をバラバラと投げ落とし「悪いけど、家を出ていけないのであれば、しばらくは納戸で生活してちょうだい」と言い放ったといいます。 「食事はどうするんだよ?と聞いたら『リモートワークもできないような情けない仕事に就いているあなたに、食べさせる食事なんかない。コンビニでおにぎりでも買って食べたら?』なんて言われて、そのときはじめて、悲しみではなく怒りを覚えました。 俺、けっこうがんばって働いて、金貯めて、妻子を食わせてきたんですけどね。小遣いだってわずかしかもらわず、学生時代から続けてきた趣味も全部やめて妻子に尽くしてきたんですけど。なんだったんですかね、俺の努力って。がんばってがんばって妻子を養ってきた結果が、冷たい納戸の床の上での寝袋生活ですよ。悔しくて情けなくて涙出ましたよ」

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