【磐田】中山雅史は「ひとり一人の個性を見るコーチ」…沼津U―18吉田悟氏がエール
サッカーの元日本代表FW中山雅史(53)がJ3アスルクラロ沼津を退団し、古巣のJ2ジュビロ磐田のコーチに就任することが13日、発表された。沼津U―18で一緒に指導にあたっていた吉田悟監督(50)が今後の活躍にエールを送った。 中山はJ3沼津で現役選手としてトレーニングする傍ら、19年からユースチームのコーチを兼務。沼津U―18は創設3年目の昨年12月、初の全国大会出場を果たした。「中山コーチの力は大きかったです」と吉田監督は感謝した。 自身の練習やテレビ解説などで多忙な身ながらも、週3日から5日はトレーニングに顔を出し、高校生のプレーを見てくれた。毎日ラスト15分を自主練習の時間に充てていたが、選手たちは中山コーチの元に集まってシュート練習していたという。「新しく入団した選手の名前を覚えるのも早かったです。ひとり一人の個性を見て『このポジションをやらせても面白いと思います』と話してくれたのが印象的でした」 選手に対するアドバイスを隣で聞き、指導者としてサッカーの大事なポイントを再確認し、勉強になることも多かったという。群馬で開かれた全国大会にも帯同してくれた。「相手チームの選手がビックリしていました(笑い)」 そんな中山コーチは沼津を離れ、古巣の磐田でトップ選手を指導する。「監督をされる姿を見てみたいです」と吉田監督はレジェンドの今後に期待していた。
報知新聞社