競泳・池江璃花子「暑いのにお疲れさまです」会場入りの際に警備員に必ず声をかけた理由…母親が重要視した「あいさつの習慣」
あいさつは人生の可能性を広げる
私の教室では、来たときと帰るときは、必ずあいさつをするのがお約束です。事前に親御さんには説明し、理解していただいていますので、あいさつをしなければ、子どもは教室のなかに入れません。 あいさつをしない生活が当たり前になっている子どもにとっては、とまどいや恥ずかしい気持ちがあって、あいさつ一つが大きな壁になることがあります。 でも、やがてこの社会できちんと生きていくためには、それを乗り越える必要があるのです。 幼児教室は親子同伴です。子どもがあいさつをしなければ、お母さんだけが教室に入ります。子どもはお母さんと離れて、玄関に残り、講師にあいさつをするまでなかに入れません。 「入りたい」と言って大泣きしても、あいさつをして入室するのがお約束ですから、聞き入れてもらえません。 こうして子どもは、世の中は何でも自分の思いどおりになるわけではないことを知ります。 そして、自分のやりたいこと(教室に入ること)を実現するためには、するべきことをする(あいさつをする)必要があることを学ぶのです。 あいさつができるようになると、子どもはものすごく変わります。今まで恥ずかしそうにもじもじしていた子が、あいさつができるようになると、教室での態度が一変します。明るく、元気に、積極的に発言し、レッスンに参加するようになります。 外でもあいさつができるようになりますから、多くの人にかわいがってもらえます。すると、お母さんもうれしい。お母さんの喜ぶ姿を見ると、子どもはもっとやる気になって、ますますがんばります。 こうして好循環が生まれ、その子の視野は広くなり、人生の可能性が大きく広がっていくのです。
家庭でもあいさつを習慣づける
2人のお子さんを私の教室に通わせている親御さんからは、こんなメッセージをいただいています。 お教室に入る前に、「あいさつ」が大きな声でできるようになってから、子どもたちは明るくなりました。 最初は2人とも「おはようございます」が言えず、教室の前でもじもじしていました。 おうちではできても、いざ教室になると言えない……。 先週は言えたのに、今週は恥ずかしい……。 自分の声を家族以外の人に届けることに、勇気が必要だったのかもしれません。 当初は教室のお約束でしていた「あいさつ」は、月日が経つと、いつのまにか私が声をかけなくても元気よくできるようになりました。最近ではご近所で会う方に自分からあいさつができるようになっています。 エレベーターで乗り合わせた方に「お先にどうぞ」と言って、相手の方に笑顔で「ありがとう」と言ってもらえることに喜びを感じているようです。 コミュニケーションの第一歩であるあいさつの力を、小さな頃から身につけられたことに大変感謝しています。 私は長年、幼児教室をやっていますが、子どもたちがそれまでの殻を破って、正しい方向で自分を発揮する姿に接すると、とてもうれしくなります。お子さんの未来を拓くためにも、ぜひ家庭のなかでもあいさつを習慣づけてください。 文/池江美由紀 サムネイル/写真:松尾/アフロスポーツ
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