女優、教授、園長…「うたのおねえさん」卒業後、それぞれの進路
「今までみんなと一緒にたくさん歌が歌えて本当に楽しかったよ!」 4月2日放送の『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で、21代目の“うたのおねえさん”小野あつこ(30)が卒業した。 【画像】3児の母となった“17代目うたのおねえさん”茂森あゆみ ◆ ◆ ◆
うたのおねえさん卒業後の“進路”
ソプラノボイスが印象的な小野は6年間、うたのおねえさんを務めた。 「東京音大声楽科の大学院修了間際に、オーディションで選ばれました。学生時代は児童館でバイトをしていた子供好き。おっとりとした喋り方と、ギャップのあるキレのあるダンスで人気でした」(スポーツ紙記者) 小野は『WEBげんき』のインタビューで、最終審査の後にスタッフから、 「歌のお姉さんになるということは、死ぬまで一生、『歌のお姉さん』でいるということです。あなたにその覚悟はありますか?」 と問われ、責任の重さに涙したと明かしている。 うたのおねえさん卒業後の“進路”はさまざまだ。 10代目の小鳩くるみはイギリスの童謡のマザーグース研究者となり、目白大学の教授となった。13代目の奈々瀬ひとみは、子供好きを活かして幼稚園の教諭になり、園長まで務めた。19代目・はいだしょうこは、女優活動のほか、『笑っていいとも!』などバラエティ番組にも進出した。
自ら卒業を申し出たおねえさんも…
1983年から87年まで15代目を務めた森みゆき(60)は、自ら卒業を申し出たという。森本人が語る。 「子供の頃から歌手が夢だったので、もっと幅広く音楽の仕事をやりたい気持ちがあった。長くやるとどうしても“うたのおねえさん”の看板が付いてくる。卒業後はコーラスグループ・ボニージャックスさんの事務所に所属し、歌手活動を始めました。惜しまれつつの卒業というのが良かったのでしょうか、すぐに森永さんや花王さんからCMのお仕事を頂き、コンサート活動も広げられました」 結婚を機に36歳でアメリカに移住。その後も音楽活動を続けている。 「辞めて10年くらい経った時に気づいたんです。私は子供と音楽に携わることができれば満足なんだと。そこで現地で子供たちのグループを結成して歌を教え、イベントに出演しています。昨年から“みゆきママ”として童謡を歌うユーチューブチャンネルも始めました。改めて歌うと発見があってすごく楽しいです」(同前)
17代目・茂森あゆみも活躍中
誰もが子供時代、そして親になってからも目にする『おかあさんといっしょ』。メインである、うたのおねえさんの知名度は圧倒的だ。 「売り込みをしなくても、イベントなどで声がかかる。はいだと、17代目の茂森あゆみが所属するホリプロはミュージカルなどの舞台制作も行っているので、活躍の場もより多い。事務所としてはビジネスの計算が立てやすく、有難い存在です」(芸能プロ社員) 小野も、加藤浩次や森永卓郎らをマネジメントするベルキッスコーポレーションへの所属を発表。早速、加藤が司会を務める『スッキリ』(日テレ系)に、4月の毎週木曜日の出演が決まった。『おかあさんといっしょ』と時間帯はいっしょ。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年4月14日号