東京ガスグループ、ServiceNowの「HRサービスデリバリ」を採用--従業員体験と業務効率を向上
東京ガスiネットは、東京ガスグループの従業員の業務効率化と従業員体験(EX)の向上を目指して、ServiceNowの「HRサービスデリバリ」(HRSD)を導入した。 東京ガスiネットは、グループ唯一のシステムインテグレーターであり、1987年の設立以来、ITを活用してグループ全体のビジネスを支え、エネルギーインフラを構築してきた。 今回の導入により、グループの従業員向けに新しいポータルサイトが整備された。ユーザーフレンドリーなUIによりEXが向上し、高い自動回答率と迅速なサポート体制が確立された。また、パーソナライズされたタスク管理や自動リマインド機能を活用することで、従業員と業務担当者の業務量が軽減され、生産性が向上した。 HRSDは、「Now Platform」上で実行されるアプリケーションで、人事サービスを合理化し、従業員が必要なサポートやガイダンスを一カ所で簡単に入手できるようにする。採用から退職までの手作業による非効率なプロセスを最適化および自動化し、AI主導のセルフサービスと簡素化されたケース解決でコストを削減する。さらに、従業員に迅速なセルフヘルプオプションを提供する。 東京ガスiネットは、ServiceNowをサイロ化したシステムを連携・効率化するプラットフォームとして評価している。今後はHRSDと、2020年から利用しているServiceNowの「IT Service Management」(ITSM)、「IT Operations Management」(ITOM)との連携で、さらなる効果を期待している。 東京ガスグループは、中期経営計画「Compass Transformation 23-25」で、DXによるビジネスモデル変革と柔軟な企業体質の実現を掲げている。具体的な取り組みの一つとして、「情報取得」「問い合わせ」「申請手続き」「依頼対応」といった各フェーズにおけるセルフエントリー・自己解決力の向上と、受付から処理完了までの完全自動化を目指した新ポータルサイトの整備を進めている。