横浜DeNAの泥沼9連敗理由はラミレス監督の“頑固采配”?!
今季から9番に野手を起用する打順を止めたラミレス監督は「今年は柔軟な考え方を持って臨みたい」と語っていた。コーチ陣の助言に耳を傾ける姿勢をも明らかにしていた。だが、9連敗中は、誓っていたはずの柔軟さが姿を消し、また“頑固采配”が目につく。 データ重視が、ラミレス采配の特徴だが、過去の相性だけでなく、そこに選手自身の調子の良し悪しなどの生きたスポーツの流動的要素を加味することを忘れてはならない。 評論家の池田親興さんも「ポイントゲッターを誰にするのかを考えて打順を動かすべきだろう。中井を使ったりベンチの工夫はわかるが、動かすべきポイントは、そこじゃないしこれだけの連敗が続いている中、不振の宮崎をそのままにしていたことに問題はあると思う。打撃にポテンシャルのあるチームだけにベンチワークが重要になる」と指摘する。 13日の広島戦で床田から肘に死球を当てられて3試合欠場、復帰後も怪我をひきずって調子を落としていた筒香が、この日、3安打。復調の兆しを見せている。それだけに打順のシャッフル次第では、得点力不足に陥っていた打線を目覚めさせる可能性はあるだろう。 評論家の池田さんもトンネルを脱した後の展望をこう見ている。 「広島は8連勝で借金を返済したが、横浜DeNAにも借金を返すだけのチーム力はあると思う。打線には、それだけの面子が揃っている。ただ不安なのは先発陣。井納は不安定だしルーキーの上茶谷も勝てずにコントロールを気にする余りにフォームがおかしくなっている。連敗は、そのうち止まるだろうが、今後のポイントは、今永、濱口が投げるゲームを確実に勝っていく、先発が崩れた試合は、打力でカバーすること。繰り返すがラミレス監督のベンチワークがカギを握ることになると思う」 今日28日の両チームの先発は、横浜DeNAが今季まだ白星のない京山。一方の巨人は10連戦の2戦目に今村を今季初先発のマウンドへ送る。ラミレス監督は、打順にどんな形でメスを入れて連敗ストップに挑むのだろうか。