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リモートワークの不安を社員に話したら、「組織の力」を実感できた。実業家が語る、これからの時代のチーム作り

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ハフポスト日本版

新型コロナウイルスの脅威は、世界各地の人々に影響を及ぼし、私たちの日常を激変させた。この連載では、ビジネスやカルチャーの様々な分野で活躍する人たちが、コロナによってどのような行動変容・意識変容に直面しているのか、リアルな日常を聞き取っていく。第5回目は、株式会社ロフトワーク代表取締役の林千晶さん。(インタビューは5月8日にオンラインで実施。写真は本人提供) ――クリエイターの共創を促進する様々なプロジェクトを展開するロフトワーク。その創業者である林さんは、いつも国内外をアクティブに移動しながら活動していました。ステイホーム期間は、どんな過ごし方をされていたのですか? 世の中の動きに合わせて、3月中旬から対面の打ち合わせや講演の仕事は、延期やオンラインへの切り替えを決めました。これは私自身の働き方、そして人生にとっても大きな変化になりました。 もともと私は人と会うのが大好きで、大事な商談や打ち合わせでは、フェイス・トゥ・フェイスでの呼吸がぴたりと合う感覚を大事にしてきたタイプ。それが強制的にリモートでのコミュニケーションへ移行しました。でも、やってみると「かえってこっちのほうがうまくいくかも」と気づいたこともたくさんあるんです。 ――なぜそう感じたのですか? 多分、「距離」の違いだと思います。オンラインだと、話している相手も私も、画面に対して50cmずつくらいの近さで、お互いの顔を見ながら話しますよね? 3人以上で話す場合も、全員が正面を見て、自分も含めてみんな“こっち”を向いている。これはリアルなコミュニケーションではないことですよね。 例えば、ロフトワークではこれまでも週に1回、全社ミーティングとして60~80人が集まって話す機会があったのだけれど、いつの間にか座り位置が固定されたり、プレゼンテーターから遠い位置にいる参加者とはどうしても距離感があったと思うんです。それがオンラインでは、みんながフラット。同じ距離感で、お互いの顔を見ながら話せるのがいいなと気づきました。 つい先日も、全社イベントをオンラインではじめて開催したのですが感動したんです。1日がかりのオンラインイベントで、100人以上が参加しました。午前中は取り組んでいるプロジェクトの発表、午後はディスカッションという内容で、私は最初だけ顔を出すつもりだったんだけれど、みんなの熱量がすごくて、気づいたら最後まで見ちゃったんです(笑)。前のめりに全員が参加している雰囲気があって、チャットに書き込まれる補足説明のコメントからも伝わってくる思いが溢れていて。 人間の心理的な距離感覚は、物理的に感じる距離に左右されると思うから、このオンラインならではのコミュニケーションは、実はチームワークの醸成にはとてもいいんじゃないかなと感じています。 しかも、ウェブカメラの画像には、シミ・シワがハッキリ映らない!(笑) これは男性はあまり言わないことだけど、結構助かっている女性は多いのでは? 服も基本的にはトップスだけしか映らないから、やっぱり選ぶコーティネートが変わるんだなぁと思います。 ――オシャレな林さんの服装にどんな変化が? もともとよく着るのはワンピースなんです。ワンピースは立ち姿になった時の全身のフォルムが印象付くファッションアイテムだから、経営者として「はじめまして」とご挨拶するときの自己表現を助けてくれるんです。 けれどステイホームの今は、ほとんど着なくなりましたね。トップスには気を遣うけれど、ボトムスはデニムの活躍頻度が増えました。どちらかというと、「着て心地いいもの」を身につけるようになった気がします。出社はごくたまにで、ほとんどずっと家にいるので。

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