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飲食業と林業を同時に支援…宮城県産木材で新型コロナ対策へ

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仙台放送

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9月に入ってクラスターの発生が相次ぐなど、宮城県内の飲食店は厳しい経営状況が続いています。一方で、木材の需要減少で県内の林業も大きな打撃を受けていて、県は感染対策を進めつつ2つの業種を支援する新たな策を打ち出しました。 仙台市内の居酒屋「仙きち」です。 新鮮な海の幸とこだわりの日本酒がそろうこの店も、新型コロナウイルスの感染拡大により売り上げが低迷。厳しい状況が続いています。 居酒屋「仙きち」 佐々木幸治 店長 「こないだ計算してみたんですけど、ここ半年で売り上げは平均4割にも満たない状況」 この店では、感染症対策をとりながら来店客を増やそうと、客同士の距離を保つ半個室を設けるなど、店内の改装に踏み切りました。 今後の見通しが立たない中での大きな出費。それでも背に腹は代えられないと話します。 居酒屋「仙きち」 佐々木幸治 店長 「開店時は客同士が触れ合えるような状況を作っていたんですけど、それが感染防止的に厳しいということで、まずはしっかりとしたコロナ対策を作ろうと」 県は先週、こうした感染症対策として改装工事を行う事業者に、最大150万円の補助金を出すことを決めました。 補助する割合は、かかった費用の4分の3。ただし、補助を受けるにはある条件があります。それは改装工事の材料に、県内産の木材を使うことです。 県林業振興課 中村彰宏 課長 「経済活動が低迷すると建築需要も低迷するものですから、木材産業も大きな打撃を受ける」 栗駒市内の山林です。今、県内の林業も新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。 これは、県内の新築木造住宅の着工件数の推移です。 新型コロナウイルスが国内で流行し始めた今年2月から、直近の数字が出ている今年7月まで、新築住宅は全ての月で前年を下回っています。 これによって、県内産の木材が販売不振に陥り、一時は生産をストップする事態になったところもあったといいます。 栗駒高原森林組合業務課 月岡正博さん 「多い所だと半分くらい数量制限があったので、丸太の方(販売)が滞ってしまった」 木材が売れなくなっただけではありません。販売不振により、価格も下落。 1月には11520円だった杉の丸太は、7月には9000円と2000円以上値下がりしました。 消費が落ち込む県内産の木材を支えられないか? そこで、県がまとめたのが、県内産の木材で感染症対策を行うという支援策です。 栗駒高原森林組合業務課 月岡正博さん 「我々としてはコロナ対策はもちろんですけども、県産材の需要をしっかり作り出していくと、そういう所を狙いにした」 今回の支援策、飲食店はどう受け止めているのでしょうか? 居酒屋「仙きち」 佐々木幸治 店長 「これ、いいですよね。補助は4分の3まで?これくらいやっていただければ、何とか明日につながるような営業ができるのではないかと思います」 支援の対象は飲食店だけではなく、商業施設や事業所の窓口で感染対策用の個室を作る改装費なども対象となります。 感染症対策と木材の需要回復、さらには苦境に立たされた飲食店の支援と、まさに一石三鳥を狙った今回の取り組み。 新型コロナウイルスの感染拡大が続く県内で、経済を回していくきっかけとなるか、注目です。

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