深海思わせる「ヨシュアブルー」の砥部焼で魅了 7日から竹西予州さん初の作品展(愛媛)
深海を思わせる青のグラデーションを施した砥部焼の作品展が7日から、砥部町大南の砥部むかしのくらし館で開かれる。「ヨシュアブルー」と呼ばれる独特の色を生み出した竹西予州さん(60)=ヨシュア工房=が、初の作品展を前に挑戦と失敗の軌跡を振り返った。 根底にあったのは、少年時代に素潜りをして親しんだ瀬戸内海の深い青。海中に差し込む光のグラデーションを器で表現したいと研究を重ねた。コバルトやニッケルなど10種類以上の原料をブレンドし、近隣の山から採取した石を加えた。伝統色を継承しつつ、緑がかった色味を出すのに10年かかった。 作品展では、初期の絵付け茶わんや水玉柄のコップ、水色の釉薬(ゆうやく)を流しかけて水の勢いを表した皿など100点を出展する。
愛媛新聞社